
この記事では「漆黒の追跡者(チェイサー)」のネタバレと犯人やアイリッシュやベルモットの行動についてまとめました。
劇場版名探偵コナン13作目「漆黒の追跡者(チェイサー)」は、コナン映画としては8作品ぶりに黒の組織が登場する作品です。
登場するメンバーは、ジン、ウォッカ、ベルモットに加え、映画オリジナルのアイリッシュ。
このアイリッシュにコナンの正体が工藤新一だとバレてしまい、絶体絶命の状況に追い込まれます。
今回は、そんな「漆黒の追跡者」の犯人やアイリッシュについてのネタバレや、ベルモットがコナンに黒の組織が関わっていることを話した理由について考察してみました。
※ネタバレがあります。未視聴の方はご注意ください
(映画情報は以下サイトから記載)
漆黒の追跡者のあらすじネタバレ
コナンは連続殺人事件に「黒の組織」が関わっていることを知る
東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こります。現場の状況から、同一犯もしくは同一組織による広域連続殺人事件と認定されました。
コナンは事件の捜査を進めていく中でベルモットから、コードネーム「アイリッシュ」が捜査官に紛れていることを知ります。
その理由は、殺人事件の被害者の一人が組織関係者で組織のノックリストをもっていたからでした。
NOC(ノック)について、詳しくは以下の記事にまとめています。
アイリッシュに正体がバレる
コナンは捜査を進めていきますが、アイリッシュにコナン=工藤新一であることが気づかれたことを察知し、周りの人と距離を置きながら行動します。
殺人事件の最後の現場が東都タワーだと推理し、東都タワーへ訪れたコナンは真犯人を明かします。しかし、そこには松本管理官に変装したアイリッシュが来ていました。
アイリッシュはコナンと新一が同一人物であることを掴んでいましたが、まだ誰にも話していませんでした。
アイリッシュさえ何とかすればまだ工藤新一のことはバレずに済む…
コナンはアイリッシュが組織と連絡する前にアイリッシュを倒そうとします。
コナンとアイリッシュがジンに狙われる
コナンは逃げながらアイリッシュと戦い、タワーの外部に出ます。
しかし、外部ではヘリコプターで来たジンたちに、アイリッシュがノックリストのメモリーカードごと撃たれます。
さらに、コナンの存在もジンにばれてしまい、タワーの上の方へと追い詰められます。
伸縮サスペンダーを利用しヘリコプターを撃退
いよいよ逃げ場がなくなったコナンは一か八か、阿笠博士から貰った伸縮サスペンダーを使って飛び降ります。
そして、落下により伸びきったサスペンダーの反動を生かし、円形のライトをパチンコ玉の要領で射出します。
ジンは逃げきれないと踏んで飛び降りただけだと思っていましたが、コナンが発射した玉が乗った組織のヘリを直撃し、ヘリはやむなく引き返しました。
漆黒の追跡者の犯人ネタバレ
漆黒の追跡者の犯人は本上和樹。京都のホテルの火災で逃げ遅れ、死亡した本上なな子という妹がいました。
犯人の動機は妹が火災事故で死亡したことへの逆恨み

犯人の動機のネタバレですが、火災事故で死亡した妹に関連する逆恨みでした。
妹の本上なな子は2年前に京都のホテルで火災事故により、死亡していました。
なな子は火災事故で逃げ遅れてしまったのですが、その原因はエレベーターの定員オーバーにありました。
火災時7人乗りエレベーターに8人乗ろうとしていたところを、本上なな子は自らエレベーターから降りたため逃げ遅れてしまいました。
その事実を知った本上なな子の兄:本上和樹は、当時エレベーターに乗っていた7人を逆恨みで殺害し、殺人の罪を本上なな子の恋人の水谷へ擦り付ける計画を実行しました。
この犯人は救いようもない人です。京都のホテルの事情を知っているにもかかわらず逆恨みで7人全員を殺しています。
なぜ事件に黒の組織のアイリッシュが関わった?

今回の事件には黒の組織のアイリッシュが関わっていましたが、そのネタバレです。
殺人事件の被害者の中に組織のメンバーがいました。そして、そのメンバーが組織のノックリストを持っていたので組織に命を狙われていました。
ところが、組織が殺害する前に本上和樹によって殺害され、ノックリストを持ち去られたため、警察に紛れてその犯人を操作することになりました。
この情報をコナンに流したのがベルモットでした。
ベルモットは「アイリッシュ」というコードネームの人物が紛れていることもコナンに伝えます。
アイリッシュの正体は?ジンを恨んでいた?
アイリッシュの本名や年齢などの正体は映画の中では明かされていません。
ピスコを殺害したジンを恨んでいた
アイリッシュはジンを恨んでいました。その理由は、ジンがピスコを殺害したことにありました。
アイリッシュはピスコを父親のように慕っていたので、殺害したジンに復讐をしようとしていました。
ピスコは原作24巻に登場したキャラで本名は枡山憲三、年齢は71歳です。
アニメ版だと第176~178話「黒の組織との再会」です。
アイリッシュの年齢は40~50歳?
先に述べた通りアイリッシュの年齢は不明ですが、以下の理由から40~50歳と予想できます。
- ピスコを父親のように慕っていた
 - 松本管理官に変装していた
 
アイリッシュは、映画の中でピスコを父親のように慕っていました。ピスコは71歳なので、40~50歳くらいと考えられます。
また、今回アイリッシュは松本管理官に変装していましたが、松本管理官の年齢は54歳です。
これらの理由から、アイリッシュが40~50歳という推察は大きくは間違ってはいなさそうです。
ちなみに、松本管理官が54歳というのは原作漫画8巻でわかります。
アニメ版だと第18話「6月の花嫁殺人事件」です。ですが、アニメ版だと年齢の表記がありません。
アイリッシュはなぜコナンの正体に気づいた?
アイリッシュがコナンの正体に気づいたのは、
が一致したからです。
アイリッシュは松本管理官に変装して、捜査会議の場にいました。
そこで、工藤新一とコナンの活躍を耳に挟みます。
これらを聞いて不信に思ったアイリッシュは、夜間に帝丹小学校と帝丹高校へ忍び込み、コナンが粘土で作ったイルカと黒衣の騎士の兜の指紋を調べました。
それが一致していたためアイリッシュにコナンの正体がばれてしまいました。
アイリッシュはなぜ殺された?
アイリッシュが殺されたのは、捜査に加わっていた松本管理官が偽物だとバレたためアイリッシュの存在を隠滅しようとしたからです。
本物の松本管理官は山奥の小屋で監禁されていたのですが、松本管理官が残したメッセージをたどって阿笠博士たちが、小屋へたどり着きました。
ですが、それをベルモットに見られており、松本管理官が偽物だとバレました。
そして、アイリッシュは東都タワーの上でノックリストを奪い返しましたが、警察が東都タワーの下に待ち構えており、逃げきれずに捕まるのが必至の状態でした。
よって、アイリッシュの存在を隠滅するために、ジンはノックリストごとアイリッシュの命を狙いました。
1発目は急所を外れていましたが、コナンをかばうために自らを盾にして、ヘリコプターからの銃撃で死んでしまいました。
「工藤新一…いつまでも追い続けるがいい」
最後にこう言い残し、アイリッシュは倒れました。
ベルモットはなぜ組織が関わっていることをコナンに教えた?

ベルモットはデパートの地下駐車場でコナンに会ったときに、事件に組織が関わっていることやコードネームが「アイリッシュ」であることをコナンに教えています。
ベルモットはコナンのことを好意的に見ているから・・・
と言えばそれまでですが、かなりのヒントを与えていました。下手したら作戦が失敗しかねませんよね・・・?
作品中でその理由は明かされません。
まあ、コナンとベルモットの関係からすれば、ベルモットがコナンに情報を与えても視聴者としてはそこまで違和感はないとは思います。
しかしながら、理由を考えてみると
というようなものが浮かびます。
コナンの頼みだから断れなかった?
単純ですが、コナンの頼みなので断りづらかったというのはあるかもしれません。
少し前でも触れましたが、見てる側からすれば「ベルモットはコナンが好きなんだなあ」って感じですね(笑)
漆黒の追跡者でベルモットとコナンくんが地下駐車場で会話するシーンがほんとに好きなんだよね〜
— ぱ (@1107__m) September 3, 2020
ベルモット質問に簡単に答えちゃうし、喫煙リラックスモードでコナンくんのこと信じ切ってるというか気を許してる感じがすごく良い
不思議な関係性でずっと見守っていたくなる2人
コナンにアイリッシュのことを警戒させた?
また、アイリッシュが化けているから気をつけろということを言いたかったという可能性もあります。
コナンは最初、捜査官に化けて潜入したのはベルモットだと思っていました。
コナンとしてもベルモットなら自分の命を狙ってはこないと油断する可能性があります。
そこで、ベルモットとしては「アイリッシュというメンバーが化けているんだ。気をつけろ。」という意思があったのかもしれません。
もっとも、コナンはベルモットが捜査官に化けていない時点で別のメンバーが化けていることに気づきましたが。
アイリッシュが殺されるように誘導した?
もう一つ考えられるのが、アイリッシュが殺されるように誘導したという理由です。
あくまで予想ですが、捜査会議の中で工藤新一やコナンの名前がでたことで、アイリッシュにコナン=工藤新一がバレることを恐れたのではないでしょうか。
実際、アイリッシュはコナンの正体に気づいていましたし、アイリッシュが生きていた場合、十中八九コナンは殺される運命にあったでしょう。
ベルモットが捜査会議の内容を聞いていたという描写はありませんので、仮定の話となってしまいます。
ですが、ベルモットが捜査会議の話を盗聴器などで聞いていたとしたら、コナンを助けるために、アイリッシュが組織に殺されたほうが都合がよかったというのはあると思います。
漆黒の追跡者・犯人ネタバレまとめ
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劇場版名探偵コナン「漆黒の追跡者(チェイサー)」の犯人と黒の組織についてネタバレありで紹介してきました。
連続殺人事件の犯人はまあク〇ですが、アイリッシュは憎めないところもあるキャラでしたね。
また、本編でも直接かかわることが少ないベルモットの掛け合いも見どころのひとつだと思います。
アイリッシュ、ベルモットの魅力が出たこの映画は定期的に見たくなりますね。
その他のコナン映画についても、ネタバレ記事を書いているのでよかったらこちらも覗いてみてください。

