今回の記事では劇場版名探偵コナン「天空の難破船(ロストシップ)」のネタバレこみのあらすじや、犯人の動機、結末についてまとめてみました。
「天空の難破船(ロストシップ)」は劇場版名探偵コナンの14作目の作品です。
コナン映画の中でも殺人事件が起きず、全体的にシリアス要素が少な目でコミカルな作品ですが、犯人の手口にはミステリー要素が詰まっており面白い映画となんですよねえ。
また、クライマックスで犯人をコナンがやっつけるわけですが、下手したら犯人が死ぬんじゃなんじゃないかというくらいの事態になっています・・・
そして、怪盗キッドとその正体に気づいた?蘭の行方も見どころです・・・!?
未視聴の方はネタバレを含んでいますので注意してください。
「天空のロストシップ」のあらすじ
世間はバイオテロの話題で持ち切りになる
「天空のロストシップ」の映画冒頭で事件が起きます。
「赤いシャムネコ」の犯行声明は
「殺人バクテリアを手に入れた。7日以内に次の行動を起こす。」
というものでした。
いわゆる「バイオテロ」の予告を示唆するもので、世間はバイオテロが起きるのではないかという噂であふれていました。
鈴木次郎吉が怪盗キッドに挑戦状を叩きつける
世間は「バイオテロ」の話題で持ちきりでしたが、そんな中、鈴木次郎吉は怪盗キッドに挑戦状をたたきつけました。
というものです。キッドからは「夕方、飛行船が大阪市上空に入ってから頂きに参ります」との返事が届き、キッドを迎え撃つ構えに入ります。
飛行船内で蘭が怪盗キッドの変装に気づく
赤いシャムネコの犯行予告期限の7日目、飛行船は次郎吉の招待を受けたコナンや蘭たちを乗せて離陸しました。
キッドを警戒する中森警部と、ウエイターに変装したキッドも乗っていました。
蘭は些細なことからキッドの正体に気づきます。
キッドは新一と名乗ることでその場をしのぎますが、蘭はキッドの正体が新一だということに動揺します。
「赤いシャムネコ」が飛行船内でバイオテロを仕掛ける
遊覧飛行中に赤いシャムネコから「殺人バクテリアを船内にばら撒いた」との脅迫電話が次郎吉にかかってきます。
その後、赤いシャムネコのアンプルが発見され、乗客と乗務員の2人に感染症状である発疹が発生します。
さらに船内に侵入した、短機関銃と拳銃で武装したテロリストによって飛行船がハイジャックされ、船内に爆弾を仕掛けられてしまいました。
犯人は大阪へこのまま向かうことを要求します。それがのめない場合は船内に仕掛けた爆弾を爆破すると脅迫します。
コナンは少年探偵団と協力して、各所に仕掛けられた爆弾を解除していきますが、テロリストのリーダーにばれてしまい、窓から飛行船外に放り投げられてしまいます。
このテロリストのリーダーは躊躇いもなくコナンを放り投げたので非情な犯人のようですが・・・
コナンはキッドとともに飛行船へ戻る
投げ出されたコナンですが、キッドによって助けられ愛知県西尾市佐久島に着陸しました。
コナンはキッドに新一の変装をしてもらい、高木刑事と佐藤刑事と一緒に警視庁のヘリコプターに乗り、「ベル・ツリーI世号」へ戻ります。
改めてテロリストの正体、目的を暴き、蘭たちを解放するために飛行船内で動きます。
飛行船内に再び取り付けられた爆弾を解除しながら、平次と電話で連絡を取り合い、事件解決へと推理を深めていきます。
天空のロストシップの犯人は誰?(ネタバレあり)
「天空のロストシップ」ではグループ犯による犯行のため犯人は複数います。
藤岡隆道
「ベル・ツリーI世号」にはルポライターとして、鈴木次郎吉VS怪盗キッドの取材をするために乗っていましたが、今回のハイジャック事件の主犯格(ボス)でした。
喫煙室でわざと漆にかぶれ感染者を装い、隔離された部屋でテロリストのリーダーに指示を出していました。
藤岡は自身の目的のためテロリストを雇って指示を出していただけで、「赤いシャムネコ」とは無関係でした。
西谷かすみ
番組制作会社のレポーターとして鈴木次郎吉VS怪盗キッドの取材の名目で飛行船に乗り込んでいましたが、犯人の仲間でした。
石本順平
番組制作会社のカメラマンとして、西谷同様、鈴木次郎吉VS怪盗キッドの取材の名目で飛行船に乗り込んでいましたが、犯人の仲間でした。
テロリスト
藤岡に雇われて動いており、「赤いシャムネコ」とは無関係の傭兵の集団でした。ハイジャックを阻止するコナンを飛行船外へ放り投げるなど、非情な行動もとっていました。最終的に雇い主の藤岡たちに裏切られます。
天空のロストシップの犯人の動機
犯人はなぜ飛行船をハイジャックし、バイオテロを起こそうとしていたのか。その動機は奈良にある国宝級の仏像を盗むためでした。
これが犯人の狙いです。コナンは平次からの情報でこの狙いに気づきました。
飛行船は東京⇒大阪を移動する予定のため、当然ながら到着地の大阪はバイオテロの情報でパニックになります。
そのルートの途中に奈良県があるわけですが、犯人の真の狙いは奈良にある国宝級の仏像にありました。
犯人の目論見通り奈良から人々が逃げ出すところまでは達成できましたが、平次は仏像を盗まれる前に警察を集めて犯人の狙いを阻止しました。
犯人の正体を見抜いたきっかけになるシーン
コナンは飛行船にルポライターと乗っていた藤岡が犯人だと気づきますが、そのきっかけとなったのは、藤岡の肌のかぶれ具合が他の人と異なっていたためです。
当初船内にばらまかれたのは殺人バクテリアだと思われていましたが、その正体が漆であることも見抜きました。
殺人バクテリアの意識付けをさせて、漆によるかぶれを殺人バクテリアの感染と錯覚させていたのでした。
映画冒頭の微生物研究所襲撃事件はフェイクで、殺人バクテリアを印象付けるためのものでした。「赤いシャムネコ」というのも嘘でその名を語っていただけでした。
「天空のロストシップ」の結末についてのネタバレ
前述の通り、コナンは犯人がルポライターの藤岡だと気づきました。
そして、飛行船内でテロリストのメンバーを次々に気絶させます。
ボール射出ベルトの意外な使い方で窮地を脱出
犯人の藤岡は、テロリストがやられたことと仏像の盗みを阻止されたことの腹いせにコナンを飛行船の屋上へ呼び出します。
藤岡は明石海峡大橋の近くのクルーザーで逃走を図り、飛行船は水面すれすれを移動します。
その前にコナンを銃で口封じをしようとし、銃弾を受けてしまい絶体絶命の状況に陥ってしまいます。
ですが、飛行船が橋の下をくぐる際にボール射出ベルトでサッカーボールを大きく膨らませまる策を講じます。
犯人の藤岡もその意図を把握できていませんでしたが、膨らんだサッカーボールが橋に引っかかり、飛行船がほぼ垂直に傾きました。
映画では海上保安庁の船で拾われていたようですが、飛行船から海に落ちた藤岡はよく生きていましたね・・・
高さ30,40m以上はあるところから海面に落下した衝撃は相当なものがあると思いますが。。
蘭は怪盗キッドが新一ではないことに気づく
犯人を捕まえた後、怪盗キッドがラピスラズリ「天空の貴婦人」を盗もうとしましたが、蘭に背後から抱き着かれます。
蘭は怪盗キッドの正体が新一だと思っており、自首を進めました。
怪盗キッドもそのでまかせを思い出し、蘭にキスをしようと迫ります。
が、
直前に蘭はキッドが新一でないことに気づき、キスを拒否しました。
気づいた理由をコナンに聞かれた蘭は、「新一がやらないような事」をしたと言いました。
「新一がやらないような事」とは、キスをする時にお尻を触ろうとしたことでした。
コナンにそんなことを言えるわけもなく、コナンは「新一がやらないような事」がいったい何なのか悶々としながら映画は終わりました。
キッドは蘭が拒否しなかったら本当にキスしていたのでしょうかね・・・?
死者が最終的に一人も出ていない
「天空の難破船」では、劇場版名探偵コナンの中では珍しく、死者がでていません。
テロリストは途中コナンを飛行船の外へ放り投げますが、船内にキッドが紛れ込んでいると予想しており、それをあぶりだすためだったので、殺す意図はありませんでした。
ただ、飛行船に仕掛けられた爆弾が爆発すれば、飛行船に乗っていた人は死ぬ恐れがありました。ですが、それもコナンにより阻止されたため死者が一人も出ないという結末になりました。
ちなみに、前作である「漆黒の追跡者(チェイサー)」では、殺人犯によって7人も殺されている上に、黒の組織によってアイリッシュも死んでしまいました。
天空のロストシップネタバレあらすじまとめ
今回は名探偵コナン「天空の難破船(ロストシップ)」のネタバレこみのあらすじや、犯人の動機、結末についてまとめてみました。
殺人事件は起きませんが、バイオテロの印象を逆手に取ったトリックは、人間の心理の隙をついていてなかなか面白いと思います。
また、事件には深く関わりませんが、怪盗キッドも登場し、蘭とキスをしそうになる、まさかの展開まであるのでキッドファンの方には好評な作品と言えそうです。
怪盗キッド+空が舞台といえば「銀翼の奇術師(マジシャン)」も同様の作品と言えますが、「天空の難破船」では飛行船が墜落しそうになるなどのピンチはありませんでした。
その他、人気があるコナン映画についてまとめているのでよかったら見てみてください。