劇場版名探偵コナン20作目「純黒の悪夢」は2016年に公開された映画です。
この映画の特徴として、殺人事件などの謎解き要素はほぼなく、黒の組織とコナンや安室透、赤井秀一の対決の構図がメインとなっています。
そして、物語の核となる舞台は、巨大な観覧車。
実は観覧車にはモデルがあり、高さはなんと100メートルを超えています。
また、作中では黒の組織のキュラソーを巡り、観覧車で激しい戦闘になり、最終的には巨大な観覧車が転がりだし、周りの施設を踏みつぶすという大ピンチになってしまいます。
この記事では、純黒の悪夢の観覧車について、そのモデルとなった観覧車と作中での観覧車を止めるシーンについて紹介します。
※ネタバレを含みます。未視聴の方は注意してください。
純黒の悪夢の観覧車のモデルは？
![劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(通常盤)[Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/61C5zTbVfVL._SL500_.jpg "劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(通常盤)[Blu-ray]")
純黒の悪夢の観覧車は、映画『名探偵コナン 純黒の悪夢』に登場するシンボル的なアトラクションです。この観覧車は、劇中で何度も登場するだけでなく、遊園地のメインアトラクションにもなっています。
純黒の悪夢の観覧車モデルはイギリスの「ロンドン・アイ」
この作品で、舞台となった観覧車のモデルはご存知でしょうか。その名は「ロンドン・アイ」。
金曜ロードショー公式ツイッターと名探偵コナンプロデューサーの諏訪さんがそれぞれツイートしています。
物語に登場する観覧車のモデルはロンドン中心部にある「ロンドンアイ」なんですよー！。映画の前年にロンドンでの海外アニメインベントに参加した静野監督と諏訪プロデューサーがホンモノを見て写真を撮ってきたんですってー。#コナン #kinro #純黒の悪夢 pic.twitter.com/diS3Km46Jc
— アンク＠金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 14, 2017
#conan_movie #純黒の悪夢
— 諏訪道彦 アニメ企画プロデューサー (@suwacchi) April 14, 2017
で、このゴンドラ、カプセルのデザインはロンドンの「ロンドンアイ」を参考にしています(^^) pic.twitter.com/u37969IvzV
純黒の悪夢の観覧車のモデルのロンドン・アイとは、ロンドン市内にある高さ135メートルの観覧車のことです。2000年に建設され、以来、ロンドンのランドマークとして親しまれています。
ロンドン・アイは、テムズ川南岸のジュビリー・ガーデンから出発し、30分ほどかけて一周します。一周すると、ロンドン市内の主要なランドマークが一望できます。
天気が良ければ、バッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院、ビッグ・ベン、テムズ川、セント・ポール大聖堂などが見えます。
また、ロンドン・アイは、夜間にはライトアップされ、ロンドン市内の夜景を一望することができます。夜のロンドン・アイは特に美しく、幻想的な景色を楽しめます。
観覧車の中には、飲食スペースや専用ガイドがいるVIPカプセルなどもあり、様々なオプションが用意されています。
ロンドン・アイは当時ギネス記録に認定されていた
ロンドン・アイは高さ135メートルとかなり高い観覧車のため、世界最大の観覧車としてギネス世界記録に認定されていました。
が、それも昔の話。2023年時点では、アラブ首長国連邦にあるアイン・ドバイが世界最大のようです。
その高さはなんと250メートル！！
ロンドンアイのほぼ2倍です…。
アイン・ドバイは2021年に開業されているようです。
【1周38分】高さ世界一の観覧車が登場、10月オープン ドバイhttps://t.co/42Z5H5OfCZ
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 20, 2021
来月オープンする観覧車「アイン・ドバイ」は高さ250メートルで、米ラスベガスにある現在の世界一、「ハイ・ローラー」より82メートルも高い。 pic.twitter.com/j0HOtxus2B
高さ250メートルということは、観覧車の半径は125メートル。
円周を求めると125×125×3.14=約49km！
1周にかかる時間は約40分ということです。規格外すぎる…
これだけの高さだと、純黒の悪夢と同じように頂上付近でゴンドラを落とされたら、さすがに命はなさそうですね。。。
エンディングの映像ではシンガポールフライヤーも
純黒の悪夢の観覧車ですが、シンガポールフライヤーがモデルという情報もあります。
というのも、エンディングの映像でシンガポールフライヤーと思われる観覧車の映像が使われているからです。
シンガポールフライヤーは、シンガポールのマリーナベイ地区にある観覧車です。
高さ165メートルを誇る観覧車で、搭乗するとシンガポール市街地とマリーナベイの美しい景色を一望することができます。
乗車時間は約30分です。
シンガポールフライヤーは、観光客だけでなく、地元の人々にも愛されるスポットとなっています。
特に夜景は幻想的で、ロマンチックな雰囲気を味わうことができます。フライヤーの周辺には、マリーナベイ・サンズなどの観光スポットがあります。
ちなみに、マリーナベイ地区にあるセラヴィが「紺青の拳」でモデルとなっていた、屋上に船が乗っている高いビルです。
なお、名探偵コナンの関係者がシンガポールフライヤーがモデルだと発言したソースはありません。
しかし、エンディングにはシンガポール・マリーナベイのガーデンズ・バイ・ザ・ベイの映像も写っているため、観覧車のモデルとなっている可能性があります。
純黒の悪夢の舞台となった遊園地周辺の水族館
「純黒の悪夢」の舞台となった遊園地の周辺には、東都水族館がありました。
そのモデルと見られるのが、アクアパーク品川です。
こちらはエンディング中のテロップにアクアパーク品川の名前が出ています。
水族館はそこまで移るシーンは多くはないものの聖地巡礼の目的地としても人気があるようです。
まあ、ロンドンやシンガポールへ行くのはそこまで簡単ではないでしょうが、品川なら生きやすいでしょうからね。
あ〜この世界は〜♪純黒の悪夢、EDロケ地、アクアパーク品川に行ってきました！工藤新一 水族館殺人事件の内観モデルもここ！サメもいましたよ🦈 pic.twitter.com/s4AhHVX02X
— みぃ＠DELSOL☀️ (@music123letter) May 2, 2018
明日は東京！！(うるさくてすみません)
— 音桃 (@otoi73) May 18, 2017
コナンの映画(純黒の悪夢)でもモチーフになってる
アクアパーク品川に行ってきます😆💕💕💕
純黒の悪夢の観覧車を止めたシーンについて考察
純黒の悪夢ではクライマックスで観覧車の車軸がヘリコプターの機銃によって、破壊され転がりだすシーンがあります。
見てたら、「えっ、そうなるの？」みたいな感じであっけにとられるようなシーンです。
まず、観覧車が破壊されるあらすじをざっくりまとめると
という感じでした。
観覧車の頂上付近では5色のライトが重なって見え、それがキュラソーの記憶を取り戻すきっかけになりました。
公安警察はそれを狙って、キュラソーを警察病院から観覧車へ連れていきます。
黒の組織は事前に観覧車に爆弾を仕掛けていたのですが、安室透によって爆弾は解体されてしまいます。
さらに、キュラソーが逃げ出したのでジンはキレて観覧車の車軸を破壊し、すべてを破壊しようとしました。
コナンは観覧車を止めたがその止め方は？
車軸から外れた観覧車は転がり始め、このままだとあらゆるものを踏みつぶしてしまう状況になりました。
コナンは安室と赤井と協力して観覧車を止めるのですが…
まず、車軸が破壊されていない観覧車に伸縮サスペンダーをつなげます。
そして、伸縮サスペンダーを転がっている観覧車にもつなげます。
しかしそれでも観覧車は止まりませんでした。まあ、何十トンもありそうな巨大観覧車ですから、そう簡単にはいきませんね。
次に、コナンのボール射出ベルトでボールを膨らませて止めようとしました。
雑なイメージだとこんな感じです。映画だと画面が暗く、シーンの移り変わりも早いので少しわかりづらいかも。
空気を膨らませたボールでもやはり完全に止めるには至らず…
最後の手段はクレーン車に乗ったキュラソー。
観覧車の側面からクレーン車の先を押し込み転がらないようにします。
キュラソーによって観覧車は止まりましたが、クレーン車ごとキュラソーが下敷きになってしまいました。
純黒の悪夢の映画みたいに実際止められるのか？
実際のところ止めるのは相当難しそうです。
まず、コナンは伸縮サスペンダーで止めようとしていますが、何十トンもありそうな観覧車とつないでも伸縮サスペンダーがちぎれそうですよね！？
よほど伸縮サスペンダーが丈夫な素材でできていない限りは難しそうですね。
しかも、空気で膨らませたボールをクッションのように使っていますが、どう考えてもボールがつぶれそうです。
そもそも、観覧車がタイヤのように回転していましたが、地面が平らではない場合はどこかで横に傾いてしまいそうですし…
もちろん、アニメ映画なので厳密なことを言っても仕方ないですが、実際の物理法則で考えると止めるのはかなり難しいといえるでしょうね。
純黒の悪夢の観覧車モデル・止め方まとめ
この記事では、劇場版名探偵コナン20作目「純黒の悪夢」の観覧車のモデルと止め方についてまとめました。
観覧車のモデルは、「ロンドン・アイ」、「シンガポールフライヤー」ということで、いずれも100メートル超えの大きな観覧車でした。
そして、純黒の悪夢ではその観覧車が転がるシーンがありますが、伸縮サスペンダー、ボール射出ベルト、クレーン車を駆使して何とか止めることに成功していました。
ですが、何十トンもありそうな観覧車ですから実際には難しそうですね。
とはいえアニメ映画ですから、世界でも最大レベルの観覧車をめぐるアクションはコナン映画ならではの迫力で面白いですね。
その他の映画についても、いろいろ考察記事を書いているのでよかったら見てみてください。
