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コナン映画を監督・脚本の観点で徹底解剖してみる!

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アニメ映画シリーズの中でも屈指の人気を誇り、2024年で27作目を迎えるコナン映画。

年間の興行収入はシリーズを重ねるごとに増加しており、2022年の「ハロウィンの花嫁」は100億円間近の97.4億円と大ヒットシリーズといって問題ないでしょう!

さらに、2023年の「黒鉄の魚影」では興行収入138.3億円を記録し、100億超えを達成しています。

 

そのコナン映画の歴史の中で、監督・脚本はさまざまに入れ替わり、それぞれで異なった色合いを見せてくれています。

 

今回は、コナン映画の監督・脚本に着目してどうような特色なのかを見ていこうと思います!!

 

監督・脚本に着目ということで割とマニア向けかもしれませんが、よろしければ見てください!

 

※ネタバレを含みます。注意してください。

 

この記事の目次

 

劇場版名探偵コナン:監督・脚本家一覧

No 題名 公開日 監督 脚本
1 時計じかけの摩天楼 1997年4月19日 こだま兼嗣 古内一成
2 14番目の標的 1998年4月18日
3 世紀末の魔術師 1999年4月17日
4 瞳の中の暗殺者 2000年4月22日
5 天国へのカウントダウン 2001年4月21日
6 イカー街の亡霊 2002年4月20日 野沢尚
7 迷宮の十字路 2003年4月19日 古内一成
8 銀翼の奇術師 2004年4月17日 山本泰一郎
9 水平線上の陰謀 2005年4月9日
10 探偵たちの鎮魂歌 2006年4月15日 柏原寛司
11 紺碧の棺 2007年4月21日
12 戦慄の楽譜 2008年4月19日 古内一成
13 漆黒の追跡者 2009年4月18日
14 天空の難破船 2010年4月17日
15 沈黙の15分 2011年4月16日 山本泰一郎(総監督)
静野孔文(監督)
16 11人目のストライカー 2012年4月14日
17 絶海の探偵 2013年4月20日 静野孔文 櫻井武晴
18 異次元の狙撃手 2014年4月19日 古内一成
19 業火の向日葵 2015年4月18日 櫻井武晴
20 純黒の悪夢 2016年4月16日
21 から紅の恋歌 2017年4月15日 大倉崇裕
22 ゼロの執行人 2018年4月13日 立川譲 櫻井武晴
23 紺青の拳 2019年4月12日 永岡智佳 大倉崇裕
24 緋色の弾丸 2021年4月16日 櫻井武晴
25 ハロウィンの花嫁 2022年4月15日 満仲勧 大倉崇裕
26 黒鉄の魚影 2023年4月14日 立川譲 櫻井武晴
27 100万ドルの五稜星 2024年4月12日 永岡智佳 大倉崇裕

歴代コナン映画監督6人の概要

歴代のコナン映画の監督は6人います。

それぞれどんな経歴かを見ていきます。

こだま兼嗣(こだまけんじ)

1970年代から数多くのアニメ作品に関わってきた大ベテランといっていい方です。監督の前は絵コンテや原画をやられていました。また、名探偵コナンでは映画だけではなくアニメの監督も務められていました。

主な作品

山本泰一郎(やまもとやすいちろう)

名探偵コナンのアニメ初期から携わっており、アニメの監督も務めています。劇場版も「時計じかけの摩天楼」から原画としてかかわっています。

主な作品

名探偵コナン

静野孔文(しずのこうぶん)

3DCGの演出や実写の演出をもともと行っていた方で聖飢魔Ⅱのビデオクリップも担当した実績があります。

アニメ作品の監督として2011年の「沈黙の15分」に抜擢されて以降、様々なアニメ作品で監督をされています。

主なアニメ作品

立川譲(たちかわゆずる)

アニメの演出家で2013年の「デス・ビリヤード」で劇場版アニメの監督デビュー。

コナン映画では2023年の最新作「黒鉄の魚影」でも監督を務めています。

主なアニメ作品

永岡智佳(ながおかちか)

元はアニメの演出に携わっており、「紺青の拳」で映画監督としてデビューされています。 

主なアニメ作品
  • うたのプリンスさまっシリーズ

満仲勧(みつなかすすむ)

アニメの原画などをやられていた方で、「ハロウィンの花嫁」でコナン映画の監督に初抜擢されています。 

主なアニメ作品

歴代コナン映画脚本5人の概要

コナン映画の脚本を担当された方について軽く触れていきます。

元からアニメに関わっていた方が少ないので、アニメファンにはあまりなじみがないかもしれませんね。

古内一成(こうちかずなり)

名探偵コナンのアニメシリーズにも初期から関わっていた方です。

元は刑事ドラマなどの脚本を担当されていました。

劇場版名探偵コナンの作品では14作品の脚本を担当されています。2016年に亡くなっています。

主な作品

野沢尚(のざわひさし)

江戸川乱歩賞を受賞した推理小説家です。その他、テレビドラマでも活躍を見せていました。

「ベイカー街の亡霊」はアニメの脚本としては初の作品となりました。

2004年に亡くなっています。

主な作品

柏原寛司(かしわばらひろし)

1970年代から活躍されていた脚本家、映画監督です。

主にミステリーや刑事ドラマに関わっていましたが、コナン映画にも2作品関わっています。

主な作品

櫻井武晴(さくらいたけはる)

主にミステリードラマを担当している脚本家です。

「相棒シリーズ」でおなじみです。アニメ作品は名探偵コナンが初で、「絶海の探偵」から脚本を担当しました。

主な作品

大倉崇裕(おおくらたかひろ)

元は推理小説家でしたが、青山先生の推薦でコナン映画の脚本を担当するようになりました。 

主な作品
  • 白戸修シリーズ
  • 福家警部補シリーズ

劇場版名探偵コナンの監督と脚本を振り返る

ここからは監督と脚本の組み合わせごとに、コナン映画を振り返ってみます。原作があるコナンシリーズと言えども、監督脚本によって特徴はでていますよね?

監督:こだま兼嗣・脚本:古内一成

この組み合わせは6作品あります。

古参のコナンファンからは絶対的支持を得ている組み合わせです。

劇場版とはいえコナン本編に近く、近年と比較するとミステリー要素が多い印象ですね。

 

また、コナンの各登場人物の特徴を踏まえたシーンや演出も数々あり、単なるミステリーではなく、ちゃんと「コナン作品」に仕上がっている印象です。

 

「世紀末の魔術師」では蘭がコナンの正体に迫ったり、「天国へのカウントダウン」では黒の組織が登場するなど、原作の内容を盛り込んだ作品もあります。

 

もちろん、コナン映画定番の爆弾による爆破の展開もあり、映画ならではの盛り上がりもしっかりと盛り込まれていますね。

第1作「時計じかけの摩天楼」

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第2作「14番目の標的(ターゲット)」

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第3作「世紀末の魔術師」

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第4作「瞳の中の暗殺者」

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第5作「天国へのカウントダウン

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第7作「迷宮の十字路(クロスロード)」

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監督:こだま兼嗣・脚本:野沢尚

この組み合わせは第6作の「ベイカー街の亡霊」の1作品のみとなっています。

前作「天国へのカウントダウン」までのコンビから変わったということで、映画の雰囲気も少し変わっていますね。

 

映画の舞台はゲームの仮想空間での謎解きということで、殺人事件の謎解き要素はやや薄目です。

メインはアドベンチャー的な要素であり、他のコナン映画にはない特徴と言えます。

 

脚本の野沢氏はすでに亡くなってしまったのですが、もっと他の作品も見てみたいという気もしますね。

第6作「ベイカー街(ストリート)の亡霊」

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監督:山本泰一郎・脚本:古内一成

この組み合わせは5作品あります。

第7作「迷宮の十字路」の後、コナン映画の監督となったのが山本泰一郎氏。もともとコナンアニメの監督をやっていた方なので、コナンの登場人物の特徴については問題なく取り入れられたのではないかと思います。

 

まあ、脚本担当は変わらず古内氏ということもあり、個人的には著しく変わったという印象はなかったです。

 

ただ、「銀翼の奇術師」からミステリー要素よりもキャラクターに着目した要素が増えてきた印象があります。

 

「銀翼の奇術師」では怪盗キッドと協力して飛行機を着陸させたり、「水平線上の陰謀」では毛利小五郎が活躍したり…

 

戦慄の楽譜」ではコナンの音痴ネタも取り入れるなど、コアなファン向けの要素もありました。

 

ミステリー好きな方には物足りなく感じるかもしれませんが、「コナン作品」の映画の新たな一面を見せてくれた組み合わせではないでしょうか。

第8作「銀翼の奇術師(マジシャン)」

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第9作「水平線上の陰謀(ストラテジー)」

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第12作「戦慄の楽譜(フルスコア)」

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第13作「漆黒の追跡者(チェイサー)」

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第14作「天空の難破船(ロストシップ)」

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監督:山本泰一郎・脚本:柏原寛司

この組み合わせは2作品です。

  • 探偵たちの鎮魂歌
  • 紺碧の棺

「探偵たちの鎮魂歌」は節目の10作目ということで、コナン本編の登場人物総出の内容。

その中でも映画としての話をまとめたという印象でしょうか。

 

脚本担当の柏原寛司氏もコナン映画シリーズの初陣で大変だったのではないでしょうか?

映画制作の事情は詳しくわかりませんが、白馬探などコナン本編ではほぼ登場していない人物などもうまく取り込んだ印象です。

 

そして、「紺碧の棺」はうって変わって固有の登場人物は出てこない内容。展開もかなり地味で、ミステリー要素もあまりない内容でした。

冒頭にルパンの被り物をした犯人が出てきますが、脚本の柏原氏がルパン三世シリーズに関わっていたことが発端です(笑)

 

正直、ファンからも高評価されていない印象で、この組み合わせが2作品だけだったのはやむを得なかったと思います…

 

第10作「探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」

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第11作「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」

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総監督:山本泰一郎・監督:静野孔文・脚本:古内一成

この組み合わせは2作品です。

新たに静野孔文氏が監督に抜擢されたのですが、山本氏が総監督という肩書で制作に関わっています。

 

静野氏はもともとアニメーションをそこまでやられていなかったということで、山本氏も入っていたようです。

 

静野監督は合計7作品でコナン映画の監督をされていますが、静野監督がコナン映画のアクション要素をマシマシにした立役者ですね。(笑)

 

初の監督の「沈黙の15分」では冒頭から電車が大破する過激なアクションシーンからスタートするなど、アクセル全開です。(笑)

もともとアニメーションに深く関わっていなかったからこそ、アニメならではの派手な演出を取り入れたのかもしれません。

第15作「沈黙の15分(クォーター)」

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第16作「11人目のストライカー

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監督:静野孔文・脚本:櫻井武晴

この組み合わせは3作品あります。

脚本担当は「相棒シリーズ」を手掛けていた櫻井武晴氏ということでミステリー要素の期待が高まっていたことでしょう。

さらに、総監督だった山本氏も肩書上は外れており、「アクションの静野×ミステリーの櫻井」の結果はどうなるのか…という感じでしたね?

 

で、この組み合わせの最初の「絶海の探偵」ではイージス艦でのスパイ騒動を描いていましたが、今までのコナン映画とは異色の内容でした。

 

それでも、劇場版では久々の眠りの小五郎が登場したり、服部と協力して犯人を捕らえるなど、「コナン作品」の側面はでていましたね。

 

そして、この組み合わせの2作目が「業火の向日葵」ですが、これに関しては脚本の8割ほど別物になっていたようなので、裏でだいぶいろいろあったんでしょう(笑)

内容もアクション要素が大きく占めていました。

>>「業火の向日葵」脚本の8割が改変!その背景に隠された真相とは?

 

「コナン映画はアクション」という認識のもとで作られたであろう作品が「純黒の悪夢」。

コナン作品のキャラクターもいろいろ登場させつつ、アクション要素満載の映画となり、静野監督とかみ合った作品といえるのではないでしょうか。

 

第17作「絶海の探偵(プライベート・アイ)」

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第19作「業火の向日葵」

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第20作「純黒の悪夢(ナイトメア)」

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監督:静野孔文・脚本:古内一成

この組み合わせは第18作「異次元の狙撃手」のみです。

山本泰一郎氏が総監督を外れて、静野監督と古内氏のコンビでの作品です。

 

コナン映画の代名詞たる爆弾による爆発は鳴りを潜め、テーマは狙撃の作品でした。

まあ、序盤の世良、コナンが犯人を追いかけた後、爆発はするんですがね(笑)

 

前作の「絶海の探偵」と比べるとコナンの原作にちなんだストーリーに、ミステリー要素が重ね合った感じで、「コナン映画」らしさはだいぶこちらのほうがあるイメージです。

 

古内氏は2016年に亡くなってしまったため、これが最後のコナン作品となってしまいました。

第18作「異次元の狙撃手(スナイパー)」

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監督:静野孔文・脚本:大倉崇裕

この組み合わせは第21作「から紅の恋歌」のみです。

脚本担当として参加した大倉崇裕氏。本業はミステリー小説家ということで、コナン映画にどのような影響をもたらすのかというところ。

なお、大倉氏はそれまでアニメの脚本を書いたことがなかったのですが、青山先生からオファーがあったようです。

 

前作「純黒の悪夢」はかなりアクションよりで、殺人事件はありませんでしたが、「から紅の恋歌」では冒頭から殺害シーンがうつり、殺人事件を巡るミステリー要素が盛り込まれていました。

 

映画全体で殺人事件の謎を探っていく展開はこだま監督時代に通ずる感じがして、懐かしい感じすら覚えました(笑)

 

もちろん、テレビ局の爆破やラストのバイクの脱出など、アクションも健在!

第21作「から紅の恋歌(ラブレター)」

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監督:立川譲・脚本:櫻井武晴

この組み合わせは2作品あります。2023年の「黒鉄の魚影」もこの組み合わせとなっています。

 

「ゼロの執行人」の監督は立川譲氏。コナン映画の前は絵コンテや演出を中心に行っていた方のようです。

静野監督から変わった作品となりますが、アクション要素も健在でしたね。ただ、映画開始早々からド派手なアクションシーン…はなく普通?の爆発程度でした。

 

アクションはクライマックス付近のシーンにちゃんとあります。車が電車の側面を走ったりとアクションの方向性は静野監督とちょっと違うような気もしますね(笑)

 

静野監督はド派手さ、立川監督は奇抜さみたいな感じでしょうか。

 

脚本は櫻井武晴氏。「ゼロの執行人」は検察やIoTテロがテーマということで、かなりの専門知識が問われそうな内容でした…。

一応作中で説明がある部分もありますが、コナン映画史上でも難解な作品といってよさそうです。まあ、櫻井氏のらしさはでているということでしょう(笑)

 

第26作「黒鉄の魚影」では、黒の組織と灰原を題材とした作品となりました。

 

「ゼロの執行人」と似ている部分として、パシフィックブイや顔認証システムなどのIT系の要素が出ていることが挙げられるでしょうか。

あと黒田管理官が出てくるところ(笑)

 

こちらはコナン灰原などのキャラクター性を重視した作品といえそうですが、殺人事件のミステリー要素も含まれています。

 

第22作「ゼロの執行人」

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第26作「黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」

監督:永岡智佳・脚本:大倉崇裕

この組み合わせは第23作「紺青の拳」、第27作「100万ドルの五稜星」です。

第23作「紺青の拳」で監督として初参加となった、永岡智佳氏はコナン映画シリーズの制作には2013年の「絶海の探偵」から関わっている方のようです。

 

そして、「から紅の恋歌」では永岡氏は助監督として参加していました。なので、脚本の大倉氏とは、

助監督×脚本のコンビから、監督×脚本のコンビに変わった形となりました。

 

から紅の恋歌」はラブコメ要素が多い作品だったことから、「紺青の拳」もブコメ要素が多いのも納得かも?

 

ミステリーやアクションだけでなく、ラブコメ要素もコナン作品の見どころなのでそういうのも全然ほしいと思っています(笑)

 

第27作「100万ドルの五稜星」で再びこのタッグに。

今回もラブコメ要素が多いのか?というところが注目です。

 

第23作「紺青の拳(フィスト)」

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監督:永岡智佳・脚本:櫻井武晴

この組み合わせは第24作「緋色の弾丸」のみです。

脚本担当が再び櫻井武晴氏になりましたが、この作品はミステリー要素がそこまではない印象ですね。

 

というか、赤井ファミリー勢ぞろいという部分がメインで、監督や脚本の特色はあまり感じないです(笑)

 

まあ、犯人の動機がわかりずらい込み入った内容なのは、櫻井氏っぽいのかも?

 

赤井ファミリーを全員だしつつ、それなりに活躍させながら、話をまとめるというのも大変だったのかもしれませんね?

 

羽田秀吉が犯人の車を追い詰めるシーンも、映画でうまく見せるのは大変そうです。犯人の車の位置とFBIの車の位置関係なんてややこしくて…

第24作「緋色の弾丸」

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監督:満仲勧・脚本:大倉崇裕

この組み合わせは第25作「ハロウィンの花嫁」のみです。

監督として満仲勧氏が初登場。もともとアニメの原画や作画を担当されていた方のようです。

さらに、コナンアニメにも偽名で参加していたようです。

 

そういった経緯もあったのかわかりませんが、コナンの原作で登場した事件を掘り下げた形のストーリーになりました。

 

さらに、警察学校組もうまく絡ませつつ、高木と佐藤のやりとりも織り交ぜつつ…

 

前作「緋色の弾丸」と比べて原作準拠感があるからか、「コナン映画」として自然に見ることができるのは気のせいでしょうか(笑)

 

小五郎にも久々の見せ場があって(すぐ入院してしまいますが)、そういう細かいところも個人的には好きですね。

第25作「ハロウィンの花嫁」

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コナン映画監督脚本まとめ

コナン映画の監督・脚本家の観点で映画を振り返ってみました。

 

初期のこだま監督と古内氏の映画は古参ファン好みと言われます。しかし、近年のアクション重視になった作品も個人的には面白いと思っています。年を追うごとに映像面の進化もあるはずですからね。

 

やはり、アニメ映画でしかできない力の入った演出というのも、コナン映画の魅力だと思っています。

 

そういう意味ではアクション要素をマシマシにした静野監督は、大きくコナン映画の方向性を変えており、賛否はあるのでしょうが、個人的にはいい結果になっていると思います。

 

コナン映画の小ネタなどをいろいろ他にも書いているのでよかったらこちらもぜひ…!