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【時計じかけの摩天楼】クライマックスの名シーンのすごさを振り返る!!

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「時計じかけの摩天楼」は名探偵コナン映画シリーズの1作目の作品で、1997年に公開された映画です。

 

漫画・アニメが大ヒットした流れを受けて、劇場版も制作されることになり、「時計じかけの摩天楼」が生まれました。

 

初期の映画とあって、近年のコナン映画のような派手なアクションは控えめですが、それでもクライマックスは映画シリーズでも屈指の名シーンですよね?

 

そこで、今回は「時計じかけの摩天楼」のクライマックスの名シーンのすごさについて深く触れていきたいと思います。

 

※ネタバレを含みます。注意してください。

 

時計じかけの摩天楼の基本情報

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基本情報

クライマックスまでの流れ

クライマックスまでの流れを簡単に。

  • 何者かが工藤新一に爆破予告をする
  • ラジコン、猫のケースの爆弾による被害を阻止
  • 線路の爆弾のトリックを見破り、爆弾を解除

線路のトリックもこの映画の見どころの一つですね。

  • 環状線に爆弾を仕掛けた」
  • 「電車が時速60km以下になると爆発」

この2つの言葉を聞いたら真っ先に考えるのは電車のどこかに爆弾を仕掛けたという発想になりますからね~。

作品中の登場人物だけでなく、視聴者もミスリードさせられますよね。

 

コナンは次々と犯人の狙いを阻止し、線路の爆弾が森谷帝二の建築物のそばに仕掛けられていたことから森谷帝二の家へ向かいます。

 

森谷帝二に何か犯人の心当たりがあるのでは?という理由からですが…

 

・森谷帝二

東都大学建築学科の教授であり、日本でも屈指の建築家です。左右対称(シンメトリー)に異常なまでのこだわりをもっています。

本名は「貞治」ですが左右対称の「帝二」に変えるほどです。

事件の犯人は森谷帝二

犯人は森谷帝二でした。映画をみればわかりますが、他にそれらしき犯人候補がいないのですが…

爆弾は森谷帝二の建築物を爆破するように仕掛けられていたわけですが、この動機が狂気じみてます。

 

メインの動機は建築物が左右対称になっていない

動機は…

建築物が左右対称になっていない!

 

森谷が若いころは予算の関係などで左右対称にできなかった旨を話しますが…

常軌を逸したこの動機はインパクトが強く、いまだにこれを超える動機はない気がしますよね。

 

もう一度改築しなおすとかはできなかったんだろうか…何も壊すことはなかろうに…

 

工藤新一に恨みも

また、工藤新一に爆破予告をしたのは、森谷の都市計画を中止させたきっかけを作ったためでした。

 

新一は西多摩市の市長のひき逃げ事故の真相を推理しただけなのですが、それが原因で市長は失脚し計画も白紙になったということです。要は逆恨みですね。

 

まあ、こちらの動機は左右対称ではないことに比べたらまともというか、まだ理解できそうですが…

舞台は蘭がいる米花シティービルへ

新一の推理で、森谷は犯人であることをついに認めました。事件は終わったかに見えましたが、爆破対象の建築物はまだ残っていました…

それは米花シティービル。蘭が新一との映画のために訪れていた場所。

 

「私の最大にして最低の作品だ!君たちに私の美学はわかるまい!」

 

森谷は米花シティービルの爆破について、隠すどころか自ら話します。まさに新一へ最後の宣戦布告でした。

 

狂気じみた動機と、まったく反省する様子がなく自身の意志をぶつけるところは、犯人の個性が出ていて、この映画の面白さの一つですよね。

クライマックスの名シーン

時計じかけの摩天楼はここからが本番!

 

コナンは蘭に米花シティービルから外に出るように電話しますが、爆破によって出口をふさがれます。

 

爆破のタイムリミットは午前0時3分。

コナンは蘭のもとへ向かいますが、がれきでふさがれたドア越しで話すことしかできません…

 

救助を待つ余裕はなく、コナンの指示で蘭が爆弾の解体をすることになります。

ここからの演出がまたいいんです(笑)

 

コナンの指示で最後のコード切ったあと。

コナンの指示だし、ようやく爆弾も止まるなあと思わせて、タイマーの表示がうつりますが…

止まってないじゃないか!!??

 

変に効果音とかをいきなり入れるより、静かに動き続けるタイマーが映し出されることで、「ん?」という不安感を増幅している気がしますね。

 

爆弾解除のラストで究極の二択が

図面にない赤と青のコードが残り、

 

赤を切るか?青を切るか?

 

その状況で「くっそー!どっちだ!どっちなんだ!」とコナンも叫んでしまうほど。(蘭にコナンの声が聞こえているんじゃないか?)

そして午前0時を迎えました。爆破の時間まで残り3分と、余裕のかけらも残っていない状況ですが…

 

蘭は新一の誕生日を祝う

ピンチの状況ですが、蘭は日付が変わったのでハッピーバースデーの歌で新一を祝います。

爆弾の解体という非常事態でも新一への思いは頭を離れることはなかったのでしょう。。

 

一方で、コナンは爆弾の解除にいっぱいいっぱいだったり、そもそも誕生日にお祝いするということにあまり関心がなかったですからね。

この状況でも新一を想う蘭によって、ある意味決心がついたのかも?

 

蘭に運命を託すコナン

赤か青かわからず打つ手がないコナンは

「切れよ、好きな方を。切れ…」

「ずっとここにいてやるからよ。死ぬときは一緒だぜ」

と蘭に運命を託し、自身もその運命を共にすることを告げます。

 

コナンとしては、自分が蘭を救いたいという思いがあったと思うので、蘭に託すのは不本意だったと思います。

 

蘭の選択とその結末

この蘭の選択の場面の演出もいいんです(笑)

派手なアクションは最近の映画に比べたら少ないものの、緊張感を高めてくれる、いい演出の数々なんですよ。

 

蘭は赤を切る?

赤か青かの選択で、ラッキーカラーが赤というのを思い出した蘭。

このシーンをみたら誰だって「蘭は赤を切る」って思うじゃないですか!

 

その後、森谷の罠を見破り、「青を切れー!」と叫ぶコナン…

なんかもう「上手いなぁー」って感じです。さすがにハラハラしますよ。

 

コナンの声も届かず、いよいよ蘭がコードを切るんですけど

画面の色が白黒に!?

 

「一体どっちを切ったんだ!」見てる側のもやもやが絶頂になる演出です。

しかも、位置的に赤を切ったっぽい感じなので、赤を切ってしまったのではと思わせてきます。

 

蘭の選択とまさかの伏線

そして、コードを切ったあと数秒の沈黙が。

タイマーは止まり、色が再びカラーになり青のコードが切られたのが写ります。

 

爆弾解除にみんなが喜びますが、気になるのはどうして「青を切った」のか?

 

これもしっかり伏線があって、ちゃんと青を切れる理由があって、それも蘭の乙女らしい理由じゃないですか。

 

赤い糸ってある種、映画だけの話というか非現実的な面もあると思うのですが、それを信じる蘭が森谷の罠を超え、ピンチを脱出するっていうのがいいですね。

 

演出だけでなく、ストーリーも練りに練られてるなあって感じる部分ですね。

 

時計じかけの摩天楼名シーンまとめ

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今回は「時計じかけの摩天楼」のクライマックスの名シーンについて深くみてきました。

 

「時計じかけの摩天楼」は強烈な犯人も印象的で面白い要素ですが、やはりクライマックスが一番の見どころな気がします。

 

ストーリーや伏線ももちろんですが、今振り返ってみるとクライマックスの数々の演出が素晴らしいと思いました。

 

緊迫した状況で白黒になったり、無音になったりと、味がある演出が名シーンを作り出していると思います。

 

コナン映画1作目ということもあって、手探りな部分もあったと思いますがここまでの作品に仕上げたところもすごいです。

この作品があったからこそ現在までの大ヒットシリーズに成長したのも納得ですね!

 

コナン映画シリーズ初期の別の映画についても小ネタを書いているのでよかったらこちらもぜひ!