劇場版名探偵コナン「沈黙の15分(クウォーター)」の犯人は覚えているでしょうか?
「沈黙の15分(クウォーター)」は劇場版名探偵コナンの15作目の作品ですが、
この犯人、相当な悪者でして、犯罪を重ねに重ねた上に反省の色を全く見せないというクズと言われても仕方のない人間です。
まあ、殺人事件の犯人というだけで、多かれ少なかれクズと言われても仕方のない面はあるでしょうがね・・
今回は、「沈黙の15分」の犯人がクズと言える理由と、そのほかのコナン映画との比較をしてみたいと思います。
※ネタバレを含んでいます。注意してください。
沈黙の15分の犯人
犯人の名前は山尾渓介(やまお けいすけ)。34歳の無職です。
これらのことを山尾はやってのけました。
宝石強盗が犯行の連鎖の始まりですが、その動機もギャンブルで多額の借金を抱えたからという同情の余地なしの理由です。
これらの、悪行を順を追って見ていきます。
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コナンたちと最初に出会った時点でひき逃げがバレる
朝倉優一郎都知事に来た脅迫状の調査でコナンや小五郎たちは北ノ沢村を訪れていました。その村の小屋で、コナンたちは山尾渓介に会いました。そこでは北ノ沢村出身である幼馴染5人組がそろっており、そのうちの一人でした。
幼馴染が会うのは8年ぶりだったのですが、8年ぶりに会った理由を聞かれた幼馴染の1人・氷川尚吾が、上記の山尾の情報を話しました。
続けて以下の話も出て険悪なムードになりました。
幼馴染の間でも山尾は嫌われているようで、妹を失った遠野みずきは今でも許していないと言っていました。
まあ、ここまでの情報だけでもかなりクズといっていいんじゃないでしょうかね?
この話をコナンや小五郎たちの前でしたのですが、その翌日に氷川尚吾が遺体となって発見されます。
この流れなら一目瞭然ですが、犯人は山尾でした。
殺人の動機は宝石強盗がバレたから
山尾が氷川を殺害した動機は「氷川に8年前の宝石強盗の犯人だとバレたから」です。
「沈黙の15分」の舞台の北ノ沢村はダム建設の際に移設されたものでした。ですので、ダムが建設された場所にもともとの北ノ沢村があったのです。
山尾はダムの水を抜いて宝石を回収するために、ダム爆破計画をもくろんでいました。ところが、氷川に強盗犯であることがばれ、分け前を与える代わりにダム爆破への協力を持ちかけられました。
しかし、山尾はそれを了承するふりをして氷川を殺害しました。
強盗、ひき逃げ、殺人と犯罪に次ぐ犯罪。クズですね~。
ちなみに、宝石強盗の動機はギャンブルで借金が膨らんだからです。
・・・。
しかし、まだありますよ。
7歳の少年に目撃され、結果的に8年間意識不明の重体にさせた
山尾の8年前のひき逃げ事件ですが、当時7歳の少年:冬馬にひき逃げを目撃され、さらに盗んだ宝石も見られていました。
逃げ出した冬馬の口封じのため山尾は後を追いましたが、冬馬が崖から転落し、頭から血を流して意識を失うのを見てその場を去りました。
その結果、冬馬は8年間意識不明のままで、15歳の体になっていましたが、心は7歳のままという状態になってしまいました。
強盗、ひき逃げ、殺人、7歳の少年を8年間意識不明の状態にさせる。
やはりクズですね~。
なお、冬馬は幼馴染の一人の立原冬美の息子でした。
地下鉄と首都高の爆破事件を起こし、あわや大惨事になる
山尾は地下鉄と首都高の爆破事件を起こしています。
その目的はダムの記念式典に朝倉優一郎都知事を出席させないためでした。
山尾はダム爆破後に、ダムの場所から宝石を回収する狙いでしたが、爆破後に回収する時間を稼ぐ必要が…
ということで、ダム破壊の情報が外部に漏れるのを遅らせるため基地局を爆破し固定電話と携帯電話を使えなくしました。
ところが…
トンネルは鉄道だけでなく、高速道路も通っており、コナンが事前に爆破を目暮警部に知らせていなければ、何百・何千もの人々が巻き込まれる大惨事になっていました。
やはりこの犯人はクズといえるのではないでしょうか。
ダム爆破で北ノ沢村を壊滅させる危機にさらす
コナンは犯人が山尾であることは突き止めました。山尾の狙いがダム爆破ということも見抜きましたが、ダム爆破は止めることができませんでした。
ダム爆破により大量の水が流れて、北ノ沢村が壊滅の危機に陥ります。
コナンがスノーボードで雪崩を起こし、水の流れを止めることに成功したため、壊滅は防がれましたが、コナンがいなければ村中の人々の命はなかったでしょう。
強盗で奪った宝石のために村をまるごと犠牲にするとは、まさにクズといっていいのではないでしょうか。
他のコナン映画の犯人はどうか
「沈黙の15分」は多数の悪行を重ねた犯人でしたが、他のコナン映画の犯人の中でも救いようのない犯人をいくつか見てみます。
- 森谷帝二:時計じかけの摩天楼
- 本上和樹:漆黒の追跡者(チェイサー)
- 宮台なつみ:業火の向日葵
- クリスティーヌ・リシャール:ハロウィンの花嫁
森谷帝二:時計じかけの摩天楼
日本でも有名な建築家の森谷帝二は英国風の建築に心酔しており、シンメトリーに強いこだわりを持っていました。
シンメトリーでないことが動機という狂気
工藤新一に対する恨みも動機の一つなのですが、やはり、自身の建築物がシンメトリーでないという理由で次々と放火、爆破を行ったところは狂気ですね。
もちろん、ただ狂気というだけでなく、環状線の乗客やラストの米花シティービルの人々、その他大勢を危険にさらしているわけでクズ度も高いといえそうです。
ラストの爆弾解除でも赤と青の配線の選択で、間違いの赤を切らせるように匂わせているのも質が悪いですね。
本上和樹:漆黒の追跡者(チェイサー)
公認会計士の男性。2年前の京都のホテル火災で妹の本上なな子を失っています。
妹の死の逆恨みで7人も殺害
本上なな子は2年前のホテル火災の際にエレベーターで逃げようとしましたが、7人乗りのエレベーターに8人乗っていたため、進んでエレベーターから降りました。
その結果、逃げ遅れてしまうのですが、本上和樹は当時エレベーターに乗っていた7人を全員殺害しました。
もちろん、本上和樹は事情を知った上の犯行なので完全に逆恨みです。
しかも、本上なな子の恋人の水谷浩介には
- 本上なな子はエレベーターから無理やり降ろされたと嘘を言う
- 7人の殺害の罪を着せて自殺させるようにそそのかす
と無慈悲な犯人でした。
爆弾を使用してはいないので、被害が拡大するということはなかったのですが、7人も殺害し、その動機も身勝手なのでクズというには十分すぎるでしょうね。
ただ、「漆黒の追跡者」はアイリッシュ関連のほうが本題なので、この殺人犯についてはそこまで覚えていないという人もいるかもしれません。
漆黒の追跡者-犯人、アイリッシュ、ベルモットについてネタバレ
宮台なつみ:業火の向日葵
ひまわりを守るための7人のサムライに選ばれた1人で、絵画の鑑定士でした。
ひまわりを汚されたくなくて大規模事件を引き起こす
7枚のひまわりの内、2枚は贋作だと思い込み、贋作と本物が並んで展示されることを異常に嫌っていました。
贋作が嫌だという理由でここまでの悪行をやらかすのは、「時計じかけの摩天楼」の森谷帝二と似たところがあるかもしれません。
が、
そもそも、ひまわりのうちの2枚が贋作というのは根拠がない思い込みでした。
さらに、コナンに犯人だと推理されるとクズというか小物っぷりを露呈します。
こんな犯人なので視聴者としては、クズというより単純に不評な犯人といえそうです(笑)
犯人もあれですが、映画全体としても低評価な声が多いのも一理あるかもしれません。
クリスティーヌ・リシャール:ハロウィンの花嫁
目暮警部の同期の村中警視正の婚約者です。日本人ではありませんが日本語も普通にしゃべることが可能で、優しい性格の人でした。
正体はプラーミャ。数多くの人を死傷させた凶悪な爆弾魔
クリスティーヌ・リシャールの正体は連続爆弾魔のプラーミャでした。
動機は3年前の爆破事件の際に、降谷・松田・諸伏・伊達の4人に復讐すること。
また、プラーミャを追っているナーダ・ウニチトージティのメンバーを殺害することでした。
そのほかプラーミャは世界各地で爆弾による犯行を行っているため、犯行の規模としてはぶっちぎりで大きいと思われます。
>>【ハロウィンの花嫁】犯人の3つの動機と5つの事件をまとめた
プラーミャがなぜ、爆破事件を起こしているという動機の部分は不明ですが、「沈黙の15分」の山尾と同等かそれ以上の最悪さといっていいでしょうね。
まとめ
「沈黙の15分」の犯人の山尾がクズかどうかについてみてきました。
彼の行いを見るとやはり、クズと言われるのも仕方ないと言えそうです。
他のコナン映画も見てみましたが、山尾に匹敵しそうなのは、「ハロウィンの花嫁」の犯人:クリスティーヌ・リシャールでしょうね。
犯行の規模がとんでもないですから。
今後のコナン映画で凶悪な犯人が出てきた場合には、「沈黙の15分」の犯人はほぼ比較対象として挙げられるのは間違いなさそうです。