名探偵コナンの劇場版25作品目の「ハロウィンの花嫁」は2022年に公開された映画です。
今回の映画は、コナン映画シリーズで最高となる興行収入97.4億円と大ヒット作品となりました。
そして、この映画の特徴と言えば、映画シリーズでは初となる佐藤と高木のカップリングと、警察学校編のキャラクターの登場。
25作品目の映画といえど、今までにない要素が満載で面白い映画です。
今回は、そんなハロウィンの花嫁の3つの見どころとその感想を書いてみました。
※ネタバレあり
ハロウィンの花嫁のあらすじ
ハロウィンの花嫁のあらすじをものすごく簡潔に書くと以下となります。
- 爆破事件が発生。安室の首に爆弾が付けられる
- 犯人の狙いは3年前の事件に関係していた
- ハロウィンの結婚式で犯人が判明
- 安室が抵抗する犯人を制圧
- 渋谷が爆破される危機をなんとか阻止する
今作は原作のアニメ第304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」の内容を踏まえたものとなっています。
これが放送されたのは2003年1月6日ですから、映画公開からは19年前も前の話です。
ファンといえども内容を忘れていても無理はなさそうですが、直前にアニメの再放送がありましたし、映画の中身はそれを知らなくてもある程度はわかるような内容となっています。
ハロウィンの花嫁の3つの見どころ
さて、ここからはハロウィンの花嫁の感想として3つの見どころを挙げてみました。
- 高木を想う佐藤
- 警察学校組の活躍
- 犯人との戦闘とクライマックス
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
高木を想う佐藤に注目
ハロウィンの花嫁は、高木刑事と佐藤刑事のカップリングにフォーカスされた話で、この映画の見どころの1つです。原作漫画ではもはやラブラブといってもいい2人ですが、本作では一体どんな姿を見せてくれるのでしょうか?
開始5秒で高木と佐藤が結婚式!?
映画の冒頭でいきなり衝撃の映像が…
高木刑事と佐藤刑事の結婚式が挙げられている…!
その場にいた蘭たちもその姿に興奮している様子でいましたが、突如暴漢たちが乱入。
その結婚式は…やはり本物ではありませんでした。
この偽結婚式ネタは原作漫画でもあったのですが、あの時からずいぶん時間がたっていたので「まさか本当に?」とドキッとしてしまいますね(笑)
ですが、このシーンはただの茶番劇ではありませんでした。
ペイント弾で撃たれた高木を見た佐藤は死神の姿を脳裏に浮かべ……不穏な空気を演出するシーンでした。
松田が事件に絡んだことで冷静さを失う佐藤
警視庁前の爆破事件から、松田刑事が事件に関係することがわかりました。
松田は3年前の事件の際に、佐藤の目の前で死亡しており、ただならぬ因縁があります。
佐藤刑事は熱くなってしまい、公安の風見裕也に手を引けと言われますが、納得できない様子で反抗します。
高木と白鳥は松田の死が絡んでいるため冷静さを失っていると察しました。
佐藤は風見にビンタを浴びせる
その後、何者かに千葉刑事が捕らえられ、松田刑事に変装した高木刑事が助けに行くシーン。ここでの風見刑事がとばっちりでかわいそう…
高木を見失い、焦る佐藤は風見と出会います。風見はその際に高木の手がかりとして、彼が着けていたという発信機を見せました。ところが…
「パァン!」
それを見た佐藤はカッとなり間髪入れずにビンタを浴びせ、鬼の形相で風見をにらみます。ハロウィンの花嫁の名場面の1つがこれですね。
この表情がとても怖く、佐藤の並々ならぬ感情が伝わってきます(笑)
ハロウィンの花嫁、良かった
— ヴィータLOVE (@xxLovely_Vitaxx) May 11, 2022
公安にビンタした後の佐藤さんの表情が鬼気迫ってほんとよかった(語彙力#名探偵コナンハロウィンの花嫁
高木をおとりに使うような真似が許せなかった?
ハロウィンの花嫁でも印象的なこのシーン。ですが、佐藤刑事はなぜ風見に手をあげたのかは明言されていません。
個人的な予想ですが、高木をおとりにつかったような真似が許せなかったものと想像します。
公安としては、
- 犯人の指示なので高木を1人で向かわせた
- 高木に発信機をつけて行方を追えるようにした
という自然な捜査に思えますが、高木を思う佐藤は冷静さを失っていたのでしょうね。
そんなことより、風見刑事が理不尽すぎて同情したくなりますが。
ハロウィンの花嫁、何回観ても風見が佐藤刑事にビンタされるところ理不尽で笑う。恨まれ役になるのも慣れてるんだろうけど対応が大人すぎる。
— pipi (@highgassa) April 23, 2022
警察学校組の活躍
ハロウィンの花嫁では警察学校組のメンバーが登場してますよね。
安室以外はすでに亡くなっているため、回想での登場ですがそれぞれに活躍がありましたね。
3年前の事件で登場
7年前に死亡していた萩原を除く、4人が3年前の事件でプラーミャの仕掛けたビル爆破事件に関わっていました。
プラーミャを捕らえることはできませんでしたが、プラーミャの仕掛けた爆弾の爆破を阻止したり、プラーミャに銃弾で傷を負わせるなどの活躍が描かれます。
4人のコンビネーションとそれぞれの持ち味が発揮されていて面白いシーンです。このシーンはハロウィンの花嫁の見どころの1つです。
萩原に関してもクライマックスで事件解決のヒントを与える形で登場するのが、粋な演出ですね。
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— 東宝映画情報【公式】 (@toho_movie) December 23, 2021
さらに!劇場版「#名探偵コナン」
<場面カット>も大解禁📸
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「あの日の約束」
警察学校組が立ち向かう
過去のある事件とは⁉︎
次々と渋谷で巻き起こる大事件に
コナンはどう立ち向かうのか...!?
どうぞお楽しみに🕶#ハロウィンの花嫁#降谷零 #松田陣平 #萩原研二 #諸伏景光 #伊達航 pic.twitter.com/jI7dY0zuxA
安室は公安警察の降谷零として動く
安室は冒頭で首輪爆弾をつけられますが、安室も3年前の事件に関わっていました。というわけで公安の降谷零として今作に関わります。
しかし、首輪爆弾のせいで動くことができず、風見とコナンに首輪爆弾の解除を託すことになります。
いまや、安室とコナンは服部とコナンなど比べても引けを取らない名コンビとなってますね。
ちなみに予告編では
「安室じゃない。公安警察、降谷零だ!」
というセリフがありましたが実際の映画では使用されていません。かっこいいので使ってほしかった(笑)
『ハロウィンの花嫁』の一番最初に出た予告の「安室じゃない、公安警察、降谷零だ!」ってセリフを映画で使うなら、「僕を誰だと思っている、、、安室じゃない、公安警察、降谷零だ!」って言って欲しかった願望があった。
— Reiya@コナン垢🫧 (@Reiya_conan) May 14, 2022
ハロウィン当日…渋谷が全滅する危機に
3つ目の見どころはやはりクライマックスです!
村中警視とクリスティーヌの結婚式がハロウィンの日に開催されますが、プラーミャがクリスティーヌを狙うと踏んで厳重な警戒態勢で式が行われます。
その結婚式の場でコナンとナーダ・ウニチトージティのリーダーのエレニカの策により、プラーミャの正体が明らかになります。
最強最悪の犯人に立ち向かう
プラーミャの正体は村中の婚約者のクリスティーヌでした。驚くべきはその身体能力の高さ…
ウエディングドレス姿にもかかわらず、身体能力の高い佐藤刑事をかわし、エレニカたちの銃撃からも逃げ切ってしまいました。とんでもない強さです。
強いだけではなく、犯罪に対してためらいや慈悲の感情を全く見せておらず、悪人さが際立っていました。灰原や少年探偵団を殺そうとするのにもためらいがありませんでした。
ですから、過去のコナン映画と比べても間違いなく最強最悪の犯人という印象を持ちました。
安室VSプラーミャの死闘
プラーミャの逃亡を許してしまうのかと思う展開でしたが、安室が駆けつけてくれました。
ここからのプラーミャを追い詰めるシーンは見どころです。
屋上から逃げるプラーミャと安室はヘリコプターの中で一進一退の攻防もすごいし、
目暮警部によって、正義感を取り戻した村中警視も熱かったです。
あと、劇場版オリジナルキャラには特に深く描いてくれ。
— 酒酒酒酒👿 (@cca1yBbFxLRRpsY) December 1, 2022
ハロウィンの花嫁は、村中努が割と丁寧に描かれていて、その点が良かったと思っている。
みんなの力で渋谷を救う
プラーミャは無事捕らえましたが、渋谷中に広がる液体爆弾というとんでもない置き土産を残していました。
そのピンチをエレニカを含む全員の協力で切り抜けるシーンは、今までのコナン映画のような"ド派手"さはなかったかもしれません。
ですが、満身創痍の安室や心を開いたエレニカなどが協力する姿はある意味清々しい気持ちになりました。
そして、萩原のエピソードがヒントになる演出も熱いですよね。
ハロウィンの花嫁は何回見ても良いものなのだ
— ひゅーP(わださま) (@Neidolmp_hyu) October 28, 2022
「わたる♡」と、キミがいればと、コナンから萩原さんの話聞いて瞳を潤ませる安室さんと、ラストでウイスキー飲む安室さんは絶対泣いちゃう
ハロウィンの花嫁見どころ感想まとめ
ハロウィンの花嫁の感想と3つの見どころを挙げてみました。
全体を通して、警察学校組の単なる同僚を超えた絆を感じさせる演出や、ラストのコナンとエレニカのやりとりなど人と人のつながりを重く見たのかなあと思いました。
前作の緋色の弾丸にはこういうシーンがあまりなかったので、より際立った気がしますね。
今回は触れていませんが、灰原を救った小五郎やビル爆破からの脱出を切り抜けた少年探偵団のエピソードも同様です。
そして、冷静になれない佐藤刑事とそれ勇気づける高木刑事もかっこよかったです。
もちろん、終盤のプラーミャとの戦闘などのアクション要素も面白いのですが、こうした人と人との関係性を楽しめる作品だったなあと思いました。