「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」(2013)はポケモン映画シリーズの第16作目の作品です。
ポケモンアニメのベストウィッシュとしては最後の劇場版。
アイリスやデントはここでポケモン映画はお別れとなるわけですが、どれほど活躍するのか。
そして、ミュウツーが再び映画に登場するわけですが、どんな感じになるのかが気になるところです。
ということで今回は「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」を見てみたので感想、考察、レビューを行っていきたいと思います。
「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」レビュー・考察・感想
ミュウツーが再びポケモン映画に登場
まずタイトルで目を引くのは「ミュウツー覚醒」の部分。
ミュウツー(声:高島礼子)と言えば第1作目の「ミュウツーの逆襲」に登場しており、ポケモン映画シリーズを見てきた人なら忘れるはずがないと言ってもいいほどのポケモンです。
そんなミュウツーが再び映画に登場するとなればどんな形で登場するのか。と楽しみになってきますね。
この映画は2013年に公開されているのですが、ポケモン映画は回を重ねるごとに「ミュウツーの逆襲」のような、シリアスな展開はなくなっています。
また、脚本担当もミュウツーの逆襲のときとは変わっていますので、内容は別物になっていることは容易に想像できるでしょう。
実際映画を見てみるとミュウツーの雰囲気は変わってますね。
人間を好意的に思っていないところはあったり、ミュウツーが誕生した設定は近いものがありますが、感情は穏やかです。
人間に攻撃するなどの過激な思想はありません。
さらに、もっと根本的なところとして、声が変わっています。
今作の映画は女性的な声に変わっているので、ミュウツーの逆襲を事前に見た人ならかなり驚くところでしょうね。
その意味が何かあるのかは不明です。ゲスト声優のためか?
ミュウツーの誕生についてもあまり描かれていないのでその辺はわかりません。
これについては、ミュウツーのイメージが崩れるとかあるかもしれないので賛否両論あるかもわかりません。
ストーリー性が戻っている
前作の「キュレムVS聖剣士ケルディオ」に比べるとだいぶもとのポケモン映画シリーズの感じに戻った感があります。
まあ、さすがに前作の構成があまり好まれなかったのかもしれません。
ゲノセクトが暴れて、それをどう止めるかみたいなモヤモヤ感、ドキドキ感みたいなのがあるので見ごたえがあります。
正直、前作はただキュレムとケルディオが戦うだけみたいな感じで、見ごたえがあまりない感じだったのでね。
サトシ、アイリス、デントにも活躍の場がいくらかあり、人間も映画の中にちゃんとかかわっています。
タイトルの神速、覚醒が見えない
この映画のタイトルは「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」です。
ところで、ゲノセクトのどこが神速なのか?
それがわかりませんでした。ゲノセクトはなんか空中を飛んでいますが、別にそこまで猛スピードで飛び回るという印象ではありません。
まあ、タイトルのポケモンにつく修飾語にそこまで意味があるかと言われれば微妙ですが、タイトルにつけるなら何かしら神速要素がないと違和感がありますね。
さらにミュウツー覚醒とありますが、覚醒したのか?
まあミュウツーはなんか姿を変えていましたからそれのことなのかもしれませんが、映画を見ただけでは覚醒しているのかはよくわかりません。
どうやらメガシンカの姿になっているようなのですが、そんな説明はないのでこの辺のポケモン事情に詳しくないと厳しいですね。
調べてみましたが、メガシンカはゲームシリーズだと第6世代の「ポケットモンスターX・Y」で登場した要素で、アニメ版はまだベストウィッシュですから、映画で先行して登場しているようですね。
ポケモンのゲームのほうは第5世代のブラック・ホワイトまではプレイしていたのですがそれ以降の事情はわかりませんでした。
今はもうだいぶ過去の作品になっていますからこれから見る人には、わかりにくくなっていると言っていいでしょう。
まあ、上映時間が74分と短めなので多少説明不足気味になるのはやむを得ないでしょうがね。
ちなみに、ミュウツーはノーマルの姿のほうが個人的には好みでした。
ゲノセクトの怒りはどうして治まったのか?
ゲノセクトは街で、サトシやミュウツーの説得にも応じず、人間だけでなくポケモンたちにも攻撃を仕掛けてきます。
そこで見ている側としては思うわけです。
「これほどまでに攻撃をやめないゲノセクト。いったいどういう展開で止めるのだろう?」
と。もちろん力づく抑えこむとかもあるかもしれませんが、ポケモン映画ですから
「何かしらの方法でゲノセクトの心を動かす展開になるだろう。」
とまあ思うわけですよ。
で、攻撃をやめないゲノセクトを見かねたミュウツーが最後の手段といわんばかりの何かをしようとするんですけど。
ちょっとこの結末はよくわからなかったですね。
あれだけ、かたくなに攻撃をやめなかったゲノセクトがどうしてこれで止まるのよ。
さすがにこれは腑に落ちないという感情になってしまいました。
まあ、例えばミュウツーの逆襲でなぜサトシが石化したのかとか、ポケモン映画の中で理由をいちいち考えたらキリがないんですけども、この結末のシーンはちょっと拍子抜けですね。
途中までの展開はなかなか面白かったのですけどね。
「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」レビュー・考察・感想まとめ
「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」はストーリー性は前作よりも面白かったもののラストなどがちょっとよくわからないかなあいう印象でした。
その他、ミュウツーについてもどういう存在なのかもこの映画だけだとややわかりにくいところがあります。
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なお、ミュウツーの事情については、「ミュウツー 〜覚醒への序章(プロローグ)〜」というアニメが放送されているのでそちらで補完できるようです。
こちらのアニメは映画公開の2日前の2013年7月11日に放送されており、ミュウツーが人間を好んでいない事情などが描かれています。
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