「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム/ビクティニと白き英雄 レシラム」(2011)はポケモン映画シリーズの第14作目の作品です。
ポケモン映画シリーズ14作目はシリーズ初の2作同時上映となっています。
が、ストーリーは9割以上同じで、違いはゼクロム・レシラムの立ち位置と一部のポケモンの色などでしかないです。
そのため、よっぽどのポケモンマニアとかではない限り、どちらか一方だけを見れば十分に思えます。
ということで今回は「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム」のほうを見てみたので感想、考察、レビューを行っていきたいと思います。
「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム」レビュー・考察・感想
二本立てだが中身はほぼ同じ
冒頭でも触れましたが、今回のポケモン映画は「黒き英雄 ゼクロム」、「白き英雄 レシラム」の二本立てという趣向となっています。
ですが、異なっているのはポケモンの色や一部のポケモンが入れ替わっているというだけ。
ストーリーはほぼ同じなので、私は「黒き英雄 ゼクロム」を見た後、「白き英雄 レシラム」は早送りぎみに見ていました。
まあなんというか「二本立てで豪華じゃん」と思った人はちょっと拍子抜けするかもしれませんね。
ポケモンシリーズのゲームは赤緑だったり、ブラックホワイトだったり2つのバージョンがあるのでそれに合わせた形なのでしょう。
細かい違いについてはネットで調べれば出てくるかと思いますのでここでは割愛。
2作のタイトルに共通するポケモンのビクティニ(声:水樹奈々)。
名前が英語のヴィクトリーっぽいです。
ビクティニはほかのポケモンに不思議な力を与えてパワーを高めることができる・・・ということで、いつもながらその力を人間に利用されます。
今回は人間のほうにもそこまで悪気があったわけではないのですがね。
ビクティニはデントのマカロンにつられて姿を現すなど、かわいい系のポケモンです。
なお、今作からベストウィッシュ版ということでサトシの連れがアイリス(声:悠木碧)とデント(声:宮野真守)になっています。
まさかのゴルーグが活躍
映画オリジナルの登場人物の一人ジャンタ(声:大地真央)が使用するポケモンがゴルーグ。
鉄人28号などをほうふつとさせる巨大なポケモンで、ジェット噴射の要領で空も飛べます。
ジャンタは城を動かしてしまったドレッド(声:つるの剛士)の母。
ドレッドの行動は間違いだったわけでそれを止めるためにジャンタはゴルーグを出し、ゼクロム(レシラム)と戦うことになります。
で、このゴルーグがなんか活躍します。
こういったらあれですが、とくに人気がでるようなポケモンでもなさそうですがね。
ちなみにゴルーグはゴースト/じめんタイプのポケモンです。見た目からは想像がつきにくいですよね。
伝説ポケモンに対しても食い下がる姿は必見かもわかりません?
クライマックスがカオス
ストーリーのほうに触れていきますが、ドレッドという男は悪気がなかったとはいえ城を動かしたことで街を壊滅に追い込んでしまいました。
知らなかったのだから仕方ない気もしますが迷惑な人ですね。
街の人は現状に満足してそうだったので、「話が違うじゃないか!!!」と怒られても文句は言えないでしょう。
ところが、サトシやカリータ、ジャンタたちはドレッドを責めることはなくあっさりと協力します。
自分だったら「こんなに簡単に許せねえよ。」と思いつつも、冷静に考えればポケモン映画でそんなネチネチしたやり取りもいらないかって感じでした。
クライマックスの展開はこれがまた超展開。
雲を突き抜け上空に昇るサトシ。この少年は10歳にしてついに大気圏を超えていく。
しかし、上空は寒くさすがに苦しそうなサトシですが、ドレッドはなぜか寒がる様子はありません。
それはさておき、城の仕掛けで閉じ込められたサトシはなんとかこじ開けようとしますが、なかなか脱出口を開けることができない。
寒さのせいで意識が薄れていくサトシを救ったのはビクティニの力なんですけど、このシーンがよくわからなかった。
城の仕掛けはビクティニの力がきっかけで動いていたので、ビクティニがそれを止めることができたって感じなんでしょうか。
終わってみれば、ビクティニに比べてゼクロム、レシラムは印象に残るほどの活躍ぶりではなかったですね。
もちろん伝説ポケモンのかっこよさはあったんですが、ビクティニの存在感に比べると影は薄くなってしまいます。
「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム」レビュー・考察・感想まとめ
「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム」はビクティニのかわいさはよかったですが、ゼクロム・レシラムはあまり目立たなかったという印象でした。
ゼクロム・レシラムよりもゴルーグのほうがむしろ印象に残る活躍です(笑)
また、2作同時上映となっていますが、内容がほぼ同じためやや物足りなさを感じます。ゲームと同じで片方のバージョンだけで十分でしょう。
別バージョンの2作同時上映ながら、一番の違いであるゼクロム・レシラムの要素が薄目なのがちょっと・・
なんというか、むなしさみたいなのを感じてしまいました。
まあ、ビクティニはかわいい系で見せ場も多くあったのでそれはよかったのですがね。
一応、Blurayだと2作セットになっているので両方見たいという方も安心です。
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