「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ」(2009)はポケモン映画シリーズの第12作目の作品です。
映画タイトルの超克は「ちょうこく」と読みます。
超克(ちょうこく):困難や苦しみにうちかち、それを乗りこえること
この映画は神々の戦い三部作の第三章ということになっています。
今回の記事ではそんな「アルセウス 超克の時空へ」を見たことがなかったので、見てみた感想、考察、レビューを行っていきたいと思います。
「アルセウス 超克の時空へ」レビュー・考察・感想
伝説のポケモンが大集合
映画のタイトルのアルセウスはもちろんですが、ディアルガ、パルキア、ギラティナが
序盤から画面をにぎわせています。
アルセウス(声:美輪明宏)は人間を恨んでいるようで、「でぁー!」という叫び声で街を破壊していきます。
中の人の影響もあって、すごい迫力の叫びでした。
三部作の最後のポケモンとあって、その強さはディアルガなどに比べても桁違い感があります。
ディアルガ、パルキア、ギラティナの3匹の攻撃を無効化するシーンは衝撃です。
あれほど暴れまわった3匹ですからね。
また、過去2作でディアルガやパルキアが戦った理由などがここで明かされます。
映画全体としては、過去2作を見ていない人でも楽しめる内容ではありますが、見ておいたほうが楽しめるのは間違いないでしょう。
ただ、その余裕がない人はポケモン公式に一応解説があります。
2009年 アルセウス 超克の時空へ|ポケットモンスターオフィシャルサイト
シーナがなんかかわいそう
シーナ(声:北乃きい)という謎の女性がディアルガと心で会話しています。
彼女の一族が使える異能みたいなものでポケモンと心を見せ合うという力です。
ポケモン映画もいよいよ人間のほうが現実離れし始めています(笑)
そして、シーナの祖先がアルセウスを裏切って命の宝玉を渡さなかったために、アルセウスを怒らさたことをサトシたちに話します。
シーナが悪いわけではないのですが、偽の宝玉をアルセウスに返してさらに怒らせたり、過去の世界ではギシンに騙されたりと踏んだり蹴ったり・・・
過去の世界で電気ポケモンの攻撃を持ち前の能力でやめさせるという活躍もありますが、全体的な印象としてはかわいそうな子という感じですね。
銀の水とは何?
アルセウスに対してギシンは「銀の水」を使って動けなくしていました。
「銀の水」ってなんだろうとなりますが、映画内では説明はありませんでした。
セメントみたいに固まっていたので、水銀ではなさそうですし、謎の物質です。
アルセウスやサトシたちが熱がる様子もなかったのではんだとかでもなさそう。
もしかしたら、制作側として実在する物質をつかうといろいろ悪影響を与えると考えたのかもしれませんね。
子供が真似したりしたらいけませんから。
ピチューとのたわむれシーンあり
最初から重たい雰囲気の今作ですが、ポケモンたちのたわむれシーンもちゃんとあります。
サトシたちが閉じ込められたろうやの鍵を探すためにピカチュウとポッチャマはピチュー(声:中川翔子)とともに抜け出します。
ピカチュウもかわいいですが、ピチューもまたかわいいポケモンです。
このピチューがダモスの仲間でピカチュウたちと鍵の場所へ向かう流れに。
そして、無事に鍵を入手しろうやから出ることに成功します。
見張りが外にいましたが、どうやらダモスの味方だったようで何事もなし。
それなら、最初から開けてくれればよかったのにという気もしますが。
ギシンの動機だけはまとも?
ギシン(声:山寺宏一)は今作の悪役という位置づけだとは思いますが、考えてみれば、宝玉を返そうとしなかったのは私利私欲のためではありませんでした。
大地がもとの荒れ果てた状態になるのを恐れたためなので、動機としてはそこまでひどいものではないでしょう。
しかし、アルセウスと対話しようとかそういう考え方ではなく、ひどいやり方でしたから同情の余地は結局ないのですがね。
- ダモスをろうやにいれる
- シーナに宝玉が入っていない杖を渡す
- アルセウスに銀の水を浴びせて固める
動機はまっとうなのに、やり方があまりにも卑劣すぎる・・・
なぜ現実世界ではすぐに変わっていなかった?
サトシたちが現実世界に戻ったときはまだアルセウスが怒りのままでした。
サトシがアルセウスの名を呼ぶと、ようやく過去が変わったことが反映されていきます。
過去が変わるというのは空想上の話ですから、理屈も何もないのですが、過去が変わってもすぐには未来には反映されないということなんでしょうね。
ロケット団のムサシがもっていた宝玉も、時間がたってから消滅していましたから。
子供向けのアニメ映画で厳密なことを考えても仕方ありませんが、気になるひともいるのではないしょうかね。
「アルセウス 超克の時空へ」レビュー・考察・感想まとめ
「アルセウス 超克の時空へ」はアルセウスの強そうな感じがすごいのと、過去を変えるという空想的な流れが特徴的でした。
序盤で伝説ポケモンが入り乱れる展開なので、バトル中心かと思えばそうでもなく、ダモスがなぜアルセウスが裏切ったのかというところのストーリー性もありました。
過去を変えることで現実の問題を解決するところとか、別の空間が入り混じったところは、地上波のポケモンアニメの日常からはかなりかけ離れた要素といえるでしょうね。
まあ、ポケモン映画は良くも悪くもだいたいそんな話ばかりなんですが。
僕はU-NEXTで見ました。(2023年7月時点で見放題対象)
U-NEXTを利用している方はぜひ見てみてください!
↓から配信ページへ移動できます。
U-NEXTを利用してない方も無料お試しで見れるのでぜひ。
下のリンクから31日間の無料お試しが利用できます。