「コナンは青酸カリをいつ舐めたのか」
「毒殺は青酸カリだけなのか」
そんな疑問について回答すべく、今回はコナンによく出てくる青酸カリについて、
そして、そのほかの毒についてもまとめてみました。
毒の使用はくれぐれも真似しないように・・・
※ネタバレを含みます。注意してください。
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コナンではおなじみの青酸カリ
名探偵コナンの毒物として、おなじみの青酸カリ。
以下のような特徴があります。
- 正式名称はシアン化カリウム
- 致死量は0.2~0.3グラムと、微量で死に至らしめるレベル
- 胃酸と反応して有毒ガスを発生
- 有毒ガスのにおいはアーモンド臭と言われる
青酸カリを口から摂取すると有毒ガスが発生し、窒息死します。
コナンでよく首元を抑えて苦しんでいるのはそのためでしょう。
「ペロ・・・これは青酸カリ!!」は改変ネタ
本来のセリフは
「ペロ・・・これは麻薬!!」
で、青酸カリというのは何者かによる改変ネタです。
元ネタのセリフが登場したのが、アニメ第11話「ピアノソナタ月光殺人事件」です。
アニメタイトル | 第11話「ピアノソナタ月光殺人事件」 |
---|---|
アニメ放送 | 1996年4月8日放送 |
アニメシーズン | シーズン1 |
原作漫画 | 7巻File2~7 |
まあ、青酸カリをちょっと舐めたくらいでは死ぬ可能性は低いでしょうが、当然危険な行為であることに変わりはないでしょう。
なお、麻薬をなめているのはマンガ版のみ。
アニメ版ではそのシーンはなくなっています。
さすがに、少年が麻薬をなめているシーンは問題があると判断されたのでしょうかね?
この「ピアノソナタ月光殺人事件」は人気の話で、2022年にリメイク版が放送されています。
毛利探偵事務所に届いた依頼の手紙。なんと依頼人は12年前にピアノソナタ『月光』を弾きながら死亡した有名なピアニストだった!
— 江戸川コナン (@conan_file) March 6, 2021
依頼人について調べる中、『月光』の第一楽章と共に次々と殺人事件が…!?
TVアニメ『名探偵コナン』「ピアノソナタ『月光』殺人事件(前編)」
このあとすぐ! pic.twitter.com/WzLlYBHazo
ピアノソナタ『月光』の調べと共に、村長が遺体となって発見された!
— 江戸川コナン (@conan_file) March 13, 2021
現場には血で書かれた譜面も残されていたんだ。これは犯人からのメッセージなのかな…?
放送1000回記念!コナン史に残る伝説回を再起動!
TVアニメ『名探偵コナン』「ピアノソナタ『月光』殺人事件(後編)」
このあとすぐ! pic.twitter.com/qGmg7rm45d
青酸カリ登場初期はマンガ版のみ吐血していた
コナンで青酸カリが初めて登場したのが、第13話「奇妙な人探し殺人事件」です。
アニメタイトル | 第13話「奇妙な人探し殺人事件」 |
---|---|
アニメ放送 | 1996年4月22日放送 |
アニメシーズン | シーズン1 |
原作漫画 | 2巻File4~6 |
青酸カリは有毒ガスの窒息死のはずなので、血を吐くというのは考えにくいはず?
しかし、コナン初期の話ということもあり、その辺は厳密ではなかったのでしょう。
なお、この話は前半部分は原作通りですが、後半は原作と異なった結末となっております。
漫画版のみ青酸カリにより死亡した男が吐血しているような描写があります。
2回目に青酸カリが登場したのが、第42話「カラオケボックス殺人事件」です。
アニメタイトル | 第42話「カラオケボックス殺人事件」 |
---|---|
アニメ放送 | 1996年12月16日放送 |
アニメシーズン | シーズン1 |
原作漫画 | 5巻File6~9 |
この事件では、カラオケボックスでおにぎりを食べた男が突然血を吐き、倒れます。
そして、コナンが倒れた男のそばで
「この臭いは青酸カリ・・・」
と言います。
コナンくんって、青酸カリの匂いも分かっちゃうんやね…
— ꒰ 🦊 ꒱ (@______mOg6) May 26, 2016
カラオケボックスのやつとか、懐かしい〜
この話で、吐血するのはマンガ版のみで、アニメ版では血を吐かずに現在と同じように苦しんで倒れこんでいます。
この事件以降の青酸カリによる殺害では血を吐くことはなくなっています。
劇場版での毒殺事件
劇場版も数多く上映されている名探偵コナンですが、劇場版では第8作「銀翼の魔術師」と第26作「黒鉄の魚影」で毒による殺人が発生しています。
飛行機の中で毒殺が発生
コナンたちはキッドから宝石を守ったという打ち上げの名目で北海道へ向かうことになります。
その飛行機の中で、チョコレートを食べた女性が突如
「うっ!あああああああ」
と苦しみだし、倒れてしまいました。
倒れた女性のかたわらでコナンは小五郎に
「おじさん、アーモンド臭がする」
といつも通りの発言。
それに対して小五郎は
「ああ、青酸中毒だな・・・」
とアーモンド臭が常識かのような反応を見せています。
この事件では確かに、青酸カリは口に含んでいますが、死ぬほどの量かは不明です。
まあ、アニメ映画ということもありそこら辺は雰囲気の問題でしょう。
黒鉄の魚影ではシンナーのにおい
黒鉄の魚影でも毒殺事件が起きます。レオンハルトがパシフィックブイの中でピンガにやられます。
ただ、このときコナンは最初シンナーのようなにおいがするといい、青酸カリとは断定できません。
劇場版では毒説は地味?
コナン本編ではおなじみの毒殺は劇場版では意外にも少ないのですが、まあ、毒殺というのは見た目には地味なので映画ではなかなか登場しづらそうではありますね。
やはり、劇場版は爆弾による派手なアクションや銃による狙撃などが好まれるといってもいいでしょう。
毒で自殺しようとする犯人もいた
毒による殺人は「銀翼の魔術師」のみです。
ですが、第5作「天国へのカウントダウン」では、コナンによってあばかれた犯人が毒と思われる物質を口にしようとします。
しかし、コナンは時計型麻酔銃で犯人を眠らせ、自殺を阻止しました。
この毒がどういうものかは特に説明はありませんでした。
コナンに登場するそのほかの毒物
ここまで青酸カリについて触れてきましたが、
青酸カリのほかにも名探偵コナンには、毒物や薬物が登場します。
それほど多くはないもののそれぞれについての登場回についてまとめてみました。
苛性ソーダ
苛性ソーダが登場する回
アニメタイトル | 第18話「6月の花嫁殺人事件」 |
---|---|
アニメ放送 | 1996年6月3日放送 |
アニメシーズン | シーズン1 |
原作漫画 | 8巻FIlE8~10 |
苛性ソーダは、レモンティーに混入されて花嫁の女性を毒殺しようとするために犯人が使用しました。
苛性ソーダ入りのレモンティーを飲んだ花嫁の女性は、血を吐き出し倒れこみました。
苛性ソーダは劇薬
劇薬で、強力な腐食作用をもち、皮膚などに触れただけでも危険です。
コナンはレモンティーの缶の飲み口が腐食していたのにストローが無事だったことから、苛性ソーダであることに気付きました。
そして、「タンパク質を多く含んだ液体(牛乳)で口の中を洗浄させる」という応急処置で命を救いました。
ちなみにアニメでは、応急処置の件やそれに関わるセリフは全てカットされています。
名探偵コナンのアニメタイトルでいう6月の花嫁殺人事件が好き アニメのは処置のシーンとコナンの犯人許さんのシーンカットされてるから原作の方が好きだが
— ティアキンにはまるどっとのようなもの (@dot_DQ10) December 29, 2012
アコニチン
アコニチンが登場する回
アニメタイトル | 第96話「追いつめられた名探偵!連続2大殺人事件」(前半) |
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アニメ放送 | 1998年3月23日放送 |
アニメシーズン | シーズン3 |
原作漫画 | 14巻FIle1~3 |
アニメ版では2つの事件が2時間スペシャルとなって放送されていますが、アコニチンが出てくるのは前半の事件のみです。
九十九元康というマジシャンがアコニチンにより毒殺されました。
トリカブトからとれる猛毒
作中でコナンはアコニチンについて以下の点を説明しています。
なお、コナンはこの説明をしたことで蘭に正体が怪しまれます。
このときは、仮面ヤイバーに出てきた怪人が説明したことにして誤魔化します。
今と違ってグーグル検索もないですからね・・・
トリカブトは山に生えている植物で、別の山菜と間違えて食べてしまった人が実際に何人か出ています。
中にはそれにより死亡してしまったケースもあります。
テトロドトキシン
テトロドトキシンが登場する回
アニメタイトル | 第226・227話「バトルゲームの罠」 |
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アニメ放送 | 2001年2月26日・3月5日放送 |
アニメシーズン | シーズン6 |
原作漫画 | 27巻FIle7~9 |
ジョディが帝丹高校の教師として初登場した回ですが、そのときの毒殺事件に使用された毒がテトロドトキシンという毒でした。
フグの毒として知られる毒です。
#美食探偵
— 愛知機関区EF64 (@EF6439686600) May 17, 2020
コナンでもテトロドトキシンで殺される事件あったな (226、227話バトルゲームの罠参照)
青酸カリの500倍強力な毒
このテトロドトキシンの説明をジョディがしてくれます。
- 通称はTTX
- 致死量は0.5~1mgで青酸カリの1/500
- 口からなら助かる場合が多い
- しかし、血液中に注入されると短時間でジ・エンド
テトロドトキシンの一番の特徴は毒性の強さではないでしょうか。
致死量が青酸カリの1/500ということで、毒の強さは青酸カリの500倍とも言えるでしょう。
青酸カリと比べて致死量がかなり少量のため怖い毒ですが、名探偵コナンの作中ではこの事件のみにしか登場していません。
ちなみに、厚生労働省によるとふぐ毒は年間約30件発生し、数人は死亡しているようです。ふぐを食べる人は要注意ですね。
血糖降下剤
血糖降下剤が登場する回
アニメタイトル | 第249・250話「アイドル達の秘密」 |
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アニメ放送 | 2001年9月10日・9月17日放送 |
アニメシーズン | シーズン6 |
原作漫画 | 32巻File5~7 |
血糖降下薬とも言われます。
殺人に利用されているわけではありませんが、犯人が自殺用に摂取したため取り上げてみました。
この事件の犯人はアイドル仲間を刺していましたが、自殺するつもりで血糖降下剤を飲んでいました。
血糖降下剤は糖尿病患者用の薬
血糖降下剤は血糖値を大幅に下げる強力な薬で、糖尿病患者に用いられる薬です。
ですが、健康な人が飲みすぎると低血糖になり、最悪死に至る恐れがあるものです。
犯人の父親が糖尿病を患っている事からそれを手に入れていました。
コナンは犯人の様子がおかしいことと犯人の父親の話を聞いていたことから、血糖降下剤を飲んでいことに気づきます。
犯人の命を救うために、コナンは台所にあるシュガースティックを大量に飲ませることで死は免れました。
249.250話 アイドル達の秘密
— 沙羅 (@mirilakkuma25) May 24, 2016
→これも誤解が生んだ悲しい話。血糖降下剤に要注意。
青酸カリとその他の毒物まとめ
この記事ではコナンでよく出てくる毒物の青酸カリと、その他の毒物、薬物についてまとめました。
コナンで最もおなじみなのは青酸カリですが、そのほかの毒も多少は使用されています。
ほかにも毒物はいろいろあるでしょうが、あまりいろいろな種類の毒をだしても毎度毎度説明が必要でしょうし、とりあえず青酸カリにしておこう的な考えがあるのかもしれません。
青酸カリについて、再度書いておくと、コナンは青酸カリをなめたことはないということは忘れないでおいてください(笑)
臭いをかいでアーモンド臭かで判断していますので・・・
コナンの青酸カリネタの元って麻薬なんやろ?
— 力工さん (@SushiKAEDE) May 6, 2023
むしろそっちの方がやばくね
なんで舐めて麻薬って気づくねん麻薬やった事あるんかよ
ペロッこれは青酸カリ有名すぎて広く誤解を受けてるけどコナン君青酸カリ舐めたことは無いからな。舐めたのは正しくは麻薬よ
— んぐしお (@shion1412) August 13, 2018
青酸カリのほかにも、怖い話や面白い話などもまとめてます。
よかったらこちらもぜひぜひ見てみてください。