「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ」(2005)はポケモン映画シリーズの第8作目の作品です。
伝説のポケモンではないルカリオですが、サトシやアーロンとの微妙な心理描写とクライマックスの展開が見どころの映画です。
今回の記事ではそんな「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」を見たことがなかったので、見てみた感想、考察、レビューを行っていきたいと思います。
「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」レビュー・考察・感想
ミュウはミュウツーの逆襲と関係あるのか
まず、タイトルで2匹のポケモンの名前があります。
ここで気になるのがミュウは過去の映画とのつながりがあるのかという点です。
ルカリオ(声:浪川大輔)は映画で初登場となりますが、ミュウ(声:こおろぎさとみ)は過去のポケモン映画に登場しています。
ポケモン映画第1作目の「ミュウツーの逆襲」で登場していて、ミュウツーとバトルしていました。
ということでポケモン映画シリーズを見てきた人にとっては、「ミュウツーの逆襲」との関連があるのかというのが気になるのではないでしょうか。
しかし、「ミュウツーの逆襲」のラストを思い出すとサトシたちはミュウツーとの出来事をすべて忘れています。
ということで、結局のところ「ミュウツーの逆襲」との関連はない可能性が高いという予想ができます。
実際、見てみると完全に別の話という風に見えたのでやっぱり「ミュウツーの逆襲」とは関係なかったのでしょう。
と言いたくなるところですが、一つだけ気になる点があります。
それは、ミュウが連れて行ったのがピカチュウとニャースだという点です。
ミュウはミュウツーとの出来事を忘れていない可能性がありますよね。ミュウツーと互角に戦うだけの力はあるわけですから。
となるとピカチュウやニャースのことは実は覚えていた可能性があるかもしれませんよね。
ミュウは言葉を話さないので実際のところ、覚えていたかはわかりませんが、ピカチュウ、ニャースを連れて行った理由としては無くは無さそうですよね。
ルカリオはかっこよさ、かわいさを備えたポケモン
もう1匹のメインポケモンのルカリオ。こちらは前作のデオキシスと異なり、見た目がいいですね。かっこよさ、かわいさを両方持っていて人気が出そうです。
サトシたちを何度も救ってくれる強さもあったり、おいしそうにチョコを食べたりといろいろ見せ場があります。
途中でサトシとケンカしてしまいますが、いろいろと誤解をといていき、仲間としてピカチュウの救出をサポートすることに。
持ち前の波動による攻撃で数々のピンチを救ってくれる頼もしさ。
そして、ラストでは感動のシーンもしっかり見せてくれます。
舞台は西洋風の城
今作は西洋風の城からのスタートで、古代ローマの闘技場らしき施設があったり、社交ダンスするシーンがあったりとなかなか凝っています。
そして、ポケモンの軍勢同士が戦争みたいに争いあったりしており、現代で人気なシリーズの「異世界〇〇」みたいな世界になっています。
サトシたちも城にあった衣装に着替えるなど、一風変わった姿が見ることができます。
ポケモンシリーズと言えば日本だけでなく、海外にも人気があるシリーズですから、海外の目をもしかしたら意識しているのかもしれません。
今作のような趣向が海外受けするのかはわかりませんが。
なぜサトシは波動を使えたのか?
ピカチュウを連れて帰るために世界のはじまりの樹へ向かうサトシたち。
途中に待ち構えている様々なハードルを乗り越えて、ピカチュウと出会う流れはハラハラドキドキの展開。
ポケモン映画シリーズでは毎度のことですが、面白い内容をしっかりと見せてくれます。
ようやくピカチュウと出会ったサトシですが、さらなるピンチが訪れてはじまりの樹にいたポケモンや人間があわや全滅という状況になっていまいます。
サトシとルカリオの波動をミュウに送り、はじまりの樹が息を吹き返すのですが、
ここで気になるのがサトシがなぜ波動を使えたのかということです。
ルカリオによるとサトシにもアーロンと同じ波動があると言っていましたが、サトシはただの少年です。
なので、ルカリオのように波動を手から打ち出せるとは思えませんよね。
しかし、ラストではミュウに波動を送っていました。
予想ですが、ミュウがサトシから吸い出していたのでしょうね。
サトシは「うおぉー」って送っていましたが、サトシだけでなくミュウがいて初めて波動を使えたのでしょう。
サトシが波動を自発的に使えたらそれこそドラゴンボールになってしまいますから。
「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」レビュー・考察・感想まとめ
「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」はルカリオとサトシの人間とトレーナーの絆を表した作品という印象でした。
サトシとピカチュウの絆はいまさら疑う余地はないでしょうが、アーロンを疑うルカリオがサトシによって心を動かし、ラストの展開につながる流れは熱いものを感じます。
戦争が描かれているシーンもありますが、人間同士のぶつかり合いという話ではなく、ミュウの気まぐれが引き起こした事件で、重い話ではありませんので気楽に見れますね。
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