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【徹底解説】緋色の弾丸のネタバレあらすじや犯人、最後の展開も!

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弾丸

劇場版名探偵コナン24作品目「緋色の弾丸」は2021年に公開された作品です。

 

緋色の弾丸は日本映画興行収入ランキングでシン・エヴァンゲリオン劇場版に次ぐ2位の76.5億円とかなりの人気を博した映画となっています。

 

この作品は赤井ファミリーの活躍が主眼となっており、赤井秀一のほか、羽田秀吉、世良真澄、メアリー・世良が登場しています。

 

映画の本編ですが、赤井ファミリーが出てくるとあってボリューム満点ともいえる内容なのですが、原作からの設定が多いことや事件についての説明がやや少なめなこともあってわかりづらい面もあります。

 

例えば、15年前の拉致事件の犯人と今回のWSG東京で起きた事件の関係とかは自分はリアルタイムで見ていた時は正直よくわかっていませんでした。

 

「まあ、なんか恨んでいたんだろう」みたいな感じですね…

 

そこで今回は「緋色の弾丸」の徹底解説と題して、随所にある見所を見ていきたいと思います。

 

※ネタバレを含みます。注意してください。

 

 

緋色の弾丸の概要

劇場版「名探偵コナン緋色の弾丸」 (通常盤) (BD) [Blu-ray]

基本情報

 

緋色の弾丸あらすじネタバレ

モノレール

15年前のアメリカ合衆国ミシガン州デトロイトダウンタウンで事件が起きました。


ストリートミュージシャンによる『ウィリアム・テル序曲』のハーモニカ演奏が街角に流れる中、両手を後ろ手に縛られた男性が、拳銃を持った人物から死に物狂いで逃げていました。


男性はよろけながらもモノレールの駅までたどり着きましたが、モノレールに乗り込もうとした瞬間に銃撃され命を落としました。

 

モノレールの乗客や駅はパニックになり、銃撃された周辺からは人が逃げ出す騒ぎに。

やがて、モノレールの中には撃たれた男のみとなりました。

 

そして、銃で撃った男はモノレールの扉の近くで、扉が閉まるのをただ見送っていました。

 

ちなみに、犯人は駅のホームから撃っており、ホームの床にも血が飛び散っていたにもかかわらず、モノレールは何事もなかったかのように発進しています。

 

男が銃で撃たれた瞬間はモノレールの中に乗客が大勢乗っていたので、その乗客の騒ぎもあったはずなのですが…

 

コナンはWSG東京の開催記念パーティへ

4年に1度だけ開催されるスポーツの祭典「WSG」の東京開催が1ヵ月後に控えており、それを記念して芝浜ビューホテルで開催記念パーティが開かれていました。

鈴木財閥がWSGのスポンサーであったため、コナン達もそのパーティに出席していました。

 

WSGはWorld Sports Gamesの略称で、オリンピックと近いイメージのイベントです。

 

「緋色の弾丸」は本来、2020年公開予定ということもあり、2020年開催予定の東京オリンピックに合わせたものと思われます。

 

ただし、東京オリンピックと緋色の弾丸の公開はそれぞれ1年延期になりました。

 

WSG会長のアラン・マッケンジーのコメントの後、記念パーティの場で開会式当日に時速1000kmを誇る真空超電導リニアが新名古屋駅と東京の芝浜駅間で開通することが発表されました。


さらに、当日は一般客も抽選でリニアに乗車可能という話があり、パーティ会場は大いに盛り上がりました。

 

WSGはスポーツの祭典という設定ですが、緋色の弾丸ではスポーツ要素はゼロです。オリンピックに強引に合わせたのかも…

 

連続拉致事件が発生!その狙いは一体…?

スタンガン

リニアについての発表後、コナンと灰原がジュースで乾杯をしようとしたときに、ホテルが突然停電してしまいます。

 

コナンは暗闇の中で閃光を見つけ、その場へ向かいますが蘭に止められてしまいます。

 

停電は30秒ほどで復旧しましたが、WSGスポンサーの1人である園子の父・鈴木史郎がいなくなっていました。

 

園子は近くにいた自動車メーカー社長のジョン・ボイドに訊ねますが、驚いた様子で目を見開き、顔をこわばらせて"I know nothing!"(知らない!)とだけ答えると、走り去ってしまいました。

 

その後、目暮警部達が駆け付け失踪した鈴木史郎の行方を捜します。

 

停電中にコナンが見たのがスタンガンの光だと話し、何者かによって連れ去られたと推測します。

 

しかし、停電中のわずか30秒の間にどうやって鈴木史郎を運んだかが謎でした。

 

コナンは元太の話をきっかけに、食事を運ぶためのワゴンの下に隠して、鈴木史郎を運んだことを突き止めます。

 

元太はワゴンに乗っていた料理がウナギ料理だったことから、まるで犬みたいにその匂いを頼りに捜索を進め、鈴木史郎を厨房で発見しました。

 

その後、目暮警部達は鈴木史郎の事情聴取を行い、先週発生した三塚製菓社長拉致事件と同様の手口であることを気に掛けました。

 

三塚製菓社長の三塚映子もWSGのスポンサー企業の社長だったので、コナンは二つの事件の背後にWSGに関連する何かがあると推理しました。

 

その会話をドアの向こうで、園子の前から走り去った男であるジョンが立ち聞きしていていました。

 

そして、阿笠邸に戻ったコナンと灰原が今回の事件について話していたのですが、それを沖矢昴が盗聴していました。

 

沖矢昴も今回の事件が15年前のアメリカで発生した連続拉致事件に酷似していることを感じ取り、事件の捜索を開始しました。

 

15年前のアメリカでも連続拉致事件が起きていた

翌日、少年探偵団は鈴木史郎を助け出したお礼として、園子から『仮面ヤイバー』グッズに加えてリニア乗車券を貰いました。

 

そしてコナンが博士の家から帰る際に、沖矢昴が現れドライブに誘います。

コナンは何か話があると踏み、沖矢とともに車で出かけました。その車の後ろには、FBIのジョディ、キャメル、ジェイムズが乗った車も。

 

コナンは15年前のアメリカでも今回と同様の事件が起きていたことを調べていました。


15年前のアメリカは、開催が目前に迫っていたWSGボストンで盛り上がっていました。そんな中、スポンサーのトップ三人が相次いで拉致される事件が発生しました。

 

  1. アトランタにあるお菓子メーカー
  2. シカゴにある財閥企業
  3. デトロイトにある自動車メーカー

緋色の弾丸の15年前の事件

事件が複数の州で起きたためFBIが捜査を担当し、1人目と2人目の被害者は救出されましたが、3人目の被害者は自力で逃げ出したもののモノレール駅で射殺されてしまいました。

 

この銃殺事件が映画冒頭の事件でした。

 

救助された被害者達は何故かFBIへの捜査協力を拒み、WSGのスポンサーも降りることとなりました。


FBIは容疑者として石原誠(いしはらまこと)という日本人を逮捕しますが、彼は容疑を否認。

 

  • 石原は寿司職人で被害者がいたWSGボストンのパーティに参加
  • 3人目が撃たれたとき、その近くに石原がいた
  • 凶器の拳銃から石原の指紋が検出
  • 動機はWSGの商業化に対する抗議

と石原が犯人だという裏付けはあったのですが、石原は犯行を否認していました。

 

事件後、トップが拉致された会社がスポンサーを降りたため、その会社はテロに屈したとみなされてアメリカ中から非難されることになりました。

 

当時のFBIの長官はアラン・マッケンジーという男で、現在はWSG協会の会長となっていました。

 

そして、彼はWSG東京の開催に合わせて来日する予定となっていました。


なお、11年前には事件の模倣犯が現れていましたが、その事件は既に解決済みでした。

コナンと沖矢は今回の拉致事件が15年前と同様に、お菓子メーカーと財閥系のトップの拉致事件だったので、その模倣犯だと考えました。

 

15年前の事件で3人目の拉致被害者は自動車メーカートップだったため、今回の事件で次に狙われるのはWSGスポンサーで自動車メーカーのトップであるジョン・ボイドだと推理しました。

 

今回の拉致事件の被害者

1人目はお菓子メーカーのトップ:三塚社長

2人目は鈴木財閥のトップ:鈴木史郎

3人目は自動車メーカートップ:ジョン・ボイドが狙われる?

事件はリニアで起こる?

リニアのイメージ

コナンやFBIが事件について調べている頃、世良真純とメアリーはWSG東京で開通されるリニアの乗車券を入手し、出発駅がある名古屋へ向かうことになりました。

 

また、世良真澄の兄である羽田秀吉もリニア開通日に仕事で名古屋へ行くことになっていました。

 

一方、コナンと蘭は小五郎がジョン・ボイドと会っていたことを聞き出し、ジョンもリニアに乗る予定であることを知りました。

 

リニアには元太たちも乗る予定だったのですが、仮面ヤイバーショーのチケットを渡してリニアに乗らないように誘導させることはできました。

 

しかし、コナン、蘭、小五郎はリニアでの拉致事件を阻止するためジョンの警護にあたります。

 

数日後、日本WSG協会ビルにて体験乗車の説明会が開かれ、WSG関係者と当日スケジュールが紹介されました。

WSG関係者
  • 白鳩舞子(しらはとまいこ) 広報担当
  • 井上治(いのうえおさむ)  リニア開発のエンジニア
  • 石岡エリー(いしおかえりー)リニアの客室担当

 

WSG当日スケジュール(抜粋)
  1. 名古屋国際空港に集合
  2. 空港に隣接する病院で健康診断
  3. 名古屋国際空港出発⇒新名古屋
  4. 真空超電導リニアに乗車

 

その日の夕方。コナンは、FBI本部が赤井秀一に狙撃用弾丸の使用を許可したと知り、ジョディに「犯人を射殺する気!?」と問いただします。


ジョディは「FBIにはFBIのやり方があるのよ」とだけ答え、彼女の険しい表情を見たコナンは、それ以上何も言えませんでした。

 

こうして、WSG東京のリニア開通日に向けて各々が備える中、当日を迎えます。

 

リニア開通日当日

コナン達が名古屋国際空港病院へ向かう途中で、空港に着いたばかりの沖矢から15年前の事件についての連絡がありました。

  • 15年前の事件の容疑者だった石原は獄中死していた
  • 当時のFBI長官は現WSG会長のアランだった
  • 石原には妻と娘がいた

コナンは沖矢から石原の家族の名前を教えてもらい、小五郎からくすねた参加者名簿を調べます。

しかし、参加者の名簿には石原の家族の名前が無かったため、沖矢は証人保護プログラムにより名前を変えている可能性があると言いましたが、FBIではなくUSMSが証人保護プログラムを使っていた場合は追跡が難しいという話をしました。

 

USMS(United State Marshals Service)は日本語だと連邦保安官局と訳されています。

FBIと同じ司法省に属する機関です。

 

健康診断の際にクエンチが発生

そして健康診断が開始されますが、アランの番が始まった途端、病院内に白煙が充満し始めます。
参加者が次々と倒れていく中で灰原は「これは『クエンチ』よ……!」とコナンに教えますが、その直後に彼女も気絶してしまいました。

コナンも沖矢に電話をかけますが間もなく意識を失ってしまいました。
沖矢はコナンからの電話で病院の異変を察知し、敷地から出てきた不審な車を追跡します。
また、病院を見張っていたメアリーと真純もバイクを発進させ、沖矢の後を追いました。

 

クエンチ

MRIに使われている液体ヘリウムが気化することです。

MRI(磁気共鳴画像)は磁力と電磁波で人体の断面を写す技術です。

 

MRIには超電導磁石が使われており、それを冷やすために液体ヘリウムが使われています。ヘリウムの沸点は約-269度なので液体ヘリウムはかなりの低温。

 

それが何らかの理由で温度が上昇すると一気に気化します。

気化したヘリウムが部屋へ流れ込むと酸素濃度が下がり、数分で窒息死します。

 

クエンチについてはコナンも知らず、灰原にその意味を聞いていました。

沖矢と真純、沖矢とメアリー

数分後、通報を受けた愛知県警が病院に駆け付け、コナン達も意識を取り戻しました。

 

死者は出ませんでしが、ジョンの姿が消えていました。

 

コナンは犯人の思惑通りにジョンを拉致されてしまったことに気づき、急いで犯人を追跡します。

 

コナンは空港でジョンに発信機を取り付けていたので、それを頼りにスケボーで東海コンビナート付近へと向かいました。

 

その情報を沖矢昴にも伝えており、沖矢が先に東海コンビナートの倉庫に着きましたが…

 

そこに真純とメアリーのバイクが現れました。2人もまたジョンを拉致した犯人を追っていたのでした。

 

沖矢に対し真純は戦闘を仕掛けます。真純はジークンドーの使い手で格闘には自信があるのですが、沖矢もジークンドーで迎えうち、沖矢が優勢になります。

 

真純はヘルメットを着けていたのですが、沖矢は戦闘の中で世良真澄であることに気づきました。

一方、真純は沖矢の正体はわからずに戦っていました。

そこにメアリーも真純に加勢しますが、コナンが現れると、隙を見て沖矢は倉庫を出ていきました。

そして真純はメアリーを残し、コナンとバイクで後を追います。

 

犯人は既にその場から去っていましたが、コナンは真純と共に発信機の反応がある場所へ向かい、気絶していたジョンを発見しました。

 

ジョンは愛知県警に保護してもらい、事件は終わったかに見えました。

沖矢は赤井に戻り犯人を撃つ構え

ジョンは見つかりましたが、空港で起きたクエンチの騒ぎの影響で超電導リニアは人を乗せず無人で走行させることになりました。

 

新名古屋駅に来た人々は新幹線で東京へ戻ることになりました。

 

小五郎や蘭がその話を聞いている際に、アランが行方不明になっていることが判明します。

 

コナンは15年前の事件では三人目の被害者が駅で殺害されていたことから、今回も最後にアランをリニアの中で殺害する狙いだと推理しました。

 

そして、その推理を沖矢に伝えたあと

「赤井さん…万一のときが…………来てしまったみたいだ」

 

そう告げ、赤井秀一新名古屋駅に向かわせ、何かを頼みました…

 

一方でコナンは真純と新名古屋駅へ向かい、花火ボールに周囲が気を取られている隙に、二人は発車寸前のリニアへと滑り込みました。

赤井が弾丸を発射する

リニアに乗ったコナンと真純ですがアランをなかなか見つけることができずにいました。

 

そんな2人を新幹線で帰る蘭たちに発見され、騒ぎになっていました。

 

そして、新名古屋駅付近のレール上には銃を構える赤井秀一の姿がありました。

コナンから電話で連絡を受けた赤井はタイムリミットだと告げ、リニアの方角へ向けてライフルを発射しました。

 

電話越しにそのときの銃声が聞こえた真純は、コナンに誰と電話しているのかを問いますが、コナンは味方だとしか言わず、電話の相手の正体には触れませんでした。

コナンは犯人をあぶりだす

携帯電話

コナンは赤井との電話の際にもう一つ、何かを頼んでいました。

 

それは、WSG開会式の参加者全員に電話を掛けることでした。

そのためにコナンは灰原に電話し、小五郎が持っていた参加者の名簿の情報を送るように頼みます。

 

リニアの中でコナンと真純はようやくアランを発見することができました。

しかし、アランもジョンと同様に犯人の顔を見ていなかったため犯人の特定には至らず…

 

そう思われた矢先に、参加者の電話が一斉になりだし、新幹線内の乗客は全員の携帯電話が鳴りだしたためにざわつきました。

 

それは、コナンが赤井に頼んでいた奇妙な依頼が実行されたことを示すものでした。

 

なぜそんなことをしたのか…

その意図はまもなく判明します。

 

WSGの参加者の中で1人だけ電話が鳴っていない人物がいたのです。

 

そしてその人物は新幹線ではなく、超電導リニアの中で姿を現しました。

 

犯人は白鳩舞子

今回の事件の犯人はWSG広報担当の白鳩舞子でした。

 

彼女の携帯はクエンチを送す際にMRIの磁気によって壊れていたため、鳴らなかったのでした。

 

そして、白鳩舞子(しらはとまいこ)という名は石原誠(いしはらまこと)のアナグラムとなっていました。

 

白鳩舞子の正体は15年前の事件で犯人としてFBIに逮捕された石原誠の娘…

 

15年前の拉致事件の1人目のときに石原誠は娘と一緒にいたため、白鳩舞子は石原誠にアリバイがあったことからFBIを恨むようになりました。

 

15年前の拉致事件の1人目のときにはアリバイがあったので、石原誠が関わっていないというのは事実です。

しかし、3人目のときは現場に石原誠がいたので犯人であることには変わりありません。

 

要するに犯人は複数いて、そのうちの一人が石原誠だったのです。

 

が、白鳩舞子は3つの拉致事件の内の1つにアリバイがあったというだけで、犯人ではないと思い込み、FBIを逆恨みしていたのです。

 

そのときのFBI長官がアランだったことから、15年前と同様の事件を起こし、復讐するのが動機でした。

 

コナンや真純は白鳩舞子を説得しますが、彼女は聞こうとせずに力づくで抑えようとします。

 

しかし、急なブレーキでリニアが揺れてしまいコナンの麻酔銃は外れました。

 

万事休すかと思われましたが、アランが奇妙な説得を続けていました。

 

そして…

共犯者は井上治

「パーン」

という音がした刹那、白鳩舞子が何者かに撃たれ右肩から出血し、その場に倒れました。

 

撃ったのは赤井秀一

コナンはリニアの中で、その弾丸を犯人の急所を外すように誘導していました。

 

名古屋駅付近から撃った弾丸が届くとは、物理的にありえるのかという疑問がありますが、キャメルによってその説明があります。

 

銀の弾丸を使うことで真空リニア内の磁石にくっつくことなく、リニア浮上用の電磁誘導の力を受けて、落ちることなく弾丸が進んでいたのでした。

 

アランが狙われることはなくなり、事件は解決したかと思われましたが、この事件の犯人は実はもう1人いました。

 

その共犯者はリニア開発エンジニアの井上治でした。

 

15年前の拉致事件の1人目の被害者は日本人。そして、その息子が井上治でした。

 

拉致事件の後、WSGのスポンサーを降りたことで全米から非難されることになり、たちまちどん底に叩き落されてしまいます。

 

井上治は4年後の模倣犯拉致事件でその犯人の顔を見ていましたが、FBIはその証言を握りつぶしたため、FBIを恨むようになりました。

 

井上治の動機は白鳩舞子に比べれば、納得できそうな気もしますが…

 

そして、WSG東京にアランがやってくることを知り、復讐するために白鳩舞子とともに事件を起こしました。

 

新幹線の中で井上治は、小五郎らに詰め寄られますが、途中に神奈川の新港浜駅に停車した際に新幹線から降りて逃走しました。

 

逃走した井上をFBIが追いかける

新幹線から降りた井上治は、小五郎の追跡を振り切り、あらかじめ用意していた逃走車にのって逃げ出しました。

 

小五郎もタクシーで追跡していましたが渋滞に阻まれ、運転手からも追うのは無理だと言われます。

 

コナンはジョディに電話して、井上治を追うように頼みます。

ジョディ、キャメル、ジェイムズはキャメルの車で東名高速道路を走っており、コナンの電話を受けて井上のもとへ向かいます。


赤井は名古屋で銃弾を撃ったあと、羽田秀吉と宮本由美に出くわします。


宮本由美は名古屋で会ったときから既に若干寄っていた上に、それからも酒をかなり飲んで泥酔状態になっていました。

 

そのため秀吉は家族に由美を会わせることを諦め、東京へ帰ろうとしていたところでした。

秀吉達の事情を知った赤井は彼らを車に乗せ、東名高速道路で東京へと向かいます。

井上は羽田秀吉が追い込む

将棋

車中で赤井からFBIがとある事件の犯人を追っていると知った秀吉は「複雑に考えない方がいいと思う」と助言します。


そして井上の目的から、井上はリニアを追っているはずと推理。それを聞いていたジョディたちは、リニアが通過する鴨池大橋に向かいました。

 

鴨池大橋付近に着いた井上は、タブレットを操作して「プランB」を実行し、リニアが加速し始めました。


その後、キャメルの車を見つけると、それが追手の車だと考え、車を急発進させました。

 

ジョディとの電話で赤井は「ナビゲートはこちらがやる」と言い、助手席にいた秀吉が井上を捕らえるための指示を出すことになりました。

 

追手を2手に分けるためにジョディを車から降ろし、キャメルは秀吉の指示を受けて井上の車を追い続けます。

 

キャメルの車は井上の車を見つけては見失いの繰り返しで、苦戦しているようでしたが、秀吉の想定通りでことは進んでいました。

 

そして、井上が逃げた先にある新港浜陸橋下には、秀吉の指示を受けていたジョディが先回りしていました。

 

犯人の車が本当に目の前に現れたことに驚きつつも、ジョディは道路に飛び出し拳銃を構え、止まるように叫びました。

 

急に目の前にジョディが現れたことで、思わずハンドルを切った井上でしたが、バランスを崩し、陸橋の柱に激突して車は大破しました。

 

中にいた井上は無事でしたが、彼が車から脱出した直後に漏れだしたガソリンが引火して大爆発します。

 

秀吉の読み通りに井上を追い詰めることに成功しました。

 

超電導リニアが暴走を始めてピンチに

コナンはリニアの中で赤井やジョディや灰原に電話をし、さらに新一の携帯電話に蘭からも電話がかかってきており、2台の携帯電話を駆使していました。

 

その様子を見ていた真純はついに、コナンに対して2台の携帯を見せてほしいと言ってきました。

 

コナンはそれに答えずに真純の顔を見たまま険しい表情になっていました。

 

ところが、井上のプランBによりリニアが急加速し始め、それどころではなくなってしましました。

 

リニアには手動で制御できる制御室もありましたがそれも効かず、止める手立てが見いだせずにいました。

 

加速したリニアはさらにクエンチを起こしてしまい、ヘリウムが気化した勢いでバランスを失い、左右にグラグラと揺れながら走っていました。

 

灰原の助言で先頭の制御室のブレーキも試しましたが、これも機能せず。

 

しかし、リニアの先頭には万国旗のパラシュートが搭載されているのを思い出し、それを使ってリニアを止めるのに賭けます。

 

リニアは芝浜スタジアムへ突っ込み大惨事は免れる

このままリニアが進めば、芝浜駅を突っ込み大惨事となる状況となっていました。

 

しかし、万国旗のパラシュートとコナンのボール射出ベルトのサッカーボールを膨らませて車体を宙に浮きあがらせ、なんとか衝突を阻止しようとします。

 

長い車両のリニアは空襲でくねらせながら線路からは外れ、芝浜駅に隣接された芝浜スタジアムの天井からスタジアムの中へ突っ込みました。

 

リニアはひとまず止まりましたが、壊滅状態でコナンや真純の安否が心配な状況でした。

 

しかし、コナンたちは座席のシートベルトを締めた状態で衝撃に備えており、幸いにも命に別状はありませんでした。

 

FBIによって15年前の真相が明らかに

リニアが止まった一方で、ジョディは井上に銃を向けていました。

 

そして、井上はFBIに対して嘘の犯人を逮捕したと強い口調で訴えました。

 

ですが、事件の真相を電話越しにジェイムズが話しました。

 

  • 井上が見た模倣犯は15年前の犯人であり、石原誠も犯人
  • だが、FBIとの司法取引により模倣犯の15年前の罪は問われなかった
  • 結果的に石原誠だけが犯人として扱われた

 

井上は、FBIの司法取引によって犯人を隠蔽したことに怒り、FBIを認めることはできずにいました。

 

しかし、ジョディに井上はFBIの証人保護プログラムのおかけで、全米の非難を受けずに済んだことを指摘されると魂が抜けたように崩れ落ちました。

 

沖矢とメアリーの確執は続く

 

赤井は事件後、車に乗っていた秀吉と由美を送り返すようにキャメルに指示し、沖矢昴の姿で車で帰ろうとしました。

 

しかし、後部座席に潜んでいた人物に「おい、FBIの小僧」と話しかけられ、後頭部に銃口を押し付けられます。


潜んでいたのはメアリーで、「どこの誰かは知らんが、貴様らのせいで我が国の要人に危害が及ぶところだった」と強い口調で言いましたが、今回は見逃してやるといって姿を消しました。

 

沖矢が後部座席を振り返った時にはもうメアリーの姿は無く、沖矢は「小僧か……」と何かに気付いた様子で微笑み、ドアを閉めて車を走らせました。

 

メアリーは沖矢昴が赤井ということは知りません。

しかし、赤井はメアリーが幼児化しているのを感づいたのかもしれません。

 

緋色の弾丸のネタバレあらすじまとめ

緋色の弾丸のあらすじネタバレを見てきました。

 

犯人の動機について改めてまとめてみます。

まず、15年前の拉致事件

  • 15年前の拉致事件の犯人は石原誠とその共犯者
  • 15年前の拉致事件は3件発生
  • 3件目の拉致事件に石原誠が関わっている
  • 1件目には石原誠が関わっていない

というのが事実としてあります。

ところが、白鳩舞子は4番目の「1件目には石原誠が関わっていない」ことから、石原誠が犯人ではないと思い込んだのが今回の犯行の動機でした。

すなわち、身勝手な犯人といっていいでしょうね。まあ、今回の事件では殺しまでは行っていないので罪自体は軽いのかもしれませんが。

 

一方、白鳩舞子の共犯者の井上治ですが、

15年前の拉致事件の共犯者を見た証言をFBIの司法取引で、握りつぶされたことが原因なので、同情はできなくないですね。

 

ただ、超電導リニアを芝浜駅に突っ込ませようとしたのはかなりの重罪になりそうです。

 

最後の展開まで、ネタバレを書いてきましたが、リニアを止めるシーンなどは文章で書けるようなものでもないですのでやはり、映像を見たいところですね。

 

緋色の弾丸のありえないシーンのまとめも別途作っているので興味がある方は見てみてください。

>>緋色の弾丸のありえないシーン5つを選んでみた!