『ベルサイユのばら』のアニメ映画版の劇場アニメ『ベルサイユのばら』を観てきました。
『ベルサイユのばら』は漫画、テレビアニメ、宝塚といろいろ展開されています。
が、もともとは1970年代の作品で、私はそのころ生まれていない世代なので名前を聞いたことがある程度。
そんな中ですが、2025年にアニメ映画が公開される!!!
ということで、何も知らない状態ですが見に行ってきました!!!
とはいえかなり女性向けっぽいし、私が楽しめるのか…という気持ちもあるにはありました。が、最高の映画だったんです…
※若干のネタバレを含みます。
(映画情報は以下サイトから記載)
主題歌!!!
絢香 / Versailles - ベルサイユ
劇場アニメ『ベルサイユのばら』感想・考察
ミュージカル調がはまってる
原作を知らない私。映画館に行く前に「どんな内容?」と思うわけです。
ちらっと概要くらい調べてみようとするとテレビアニメ版がもともと40話ありました。(1979~1980年)
現在でいうと3クール+くらいのボリューム。
それを2時間程度の映画にするわけですから、予習なしでどうなるのかと思いつつも映画館へ。
まあ原作見たことないといってもタイトルや予告映像などを見ると18世紀フランスが舞台というのはイメージできるくらいの知識です。
やがて映画が始まり、「なんて華やかなグラフィックなんだ」と思いながら話が進んでいきました。
あどけなさがあるマリー・アントワネット(声:平野綾)や孤高の戦士のような存在感を示すオスカル(声:沢城みゆき)が出てきて始まり。
この映画の特徴として歌が非常に多い。宝塚のヒットなどがあるからかミュージカル調アニメ映画。
最初のほうはあらすじの説明に載せた感じだったですが、中盤からは泣けるシーンに載せて流れる曲が多くて、とても良い演出だと感じました。
映画では原作からいろいろカットされていると思うのですが、曲とともに雰囲気で流れがわかる感じになってたのではと思います。
なお、映画公式サイトにあったCDの挿入歌の収録数は15曲でしたので、相当な量の曲がこの映画のために用意されたと思うとすごいです。
マリー・アントワネット、早すぎる泣きどころ
この映画の泣きどころの一つ、マリー・アントワネットとフェルゼン(声:加藤和樹)が偶然森で出会うシーン。
映画開始してまだ半分も経ってないはずなのに、泣かせに来るのが早いので大変!!!
アントワネットは冷静に別れを言わなければいけないとしつつも、こらえきれなくて涙を流したところはじーんとなります…
序盤早々にルイ16世と出会ったときのシーンがあったのであの感情は心に来ますね…
この後も何回か泣きどころがあるのですが、洗礼の泣き所はあまりにも無慈悲でした…
マリー・アントワネットは話が進むにつれて風格というかオーラを感じる雰囲気になったのも圧巻です。
絵もそうですが、平野綾さんのパフォーマンスが成した産物と言えそうです。
誇り高く前に進む姿が魅力
もう一人の主人公オスカルにもここから動きが増えてきました。
フェルゼンに思うところがあったようですが、徐々にアンドレ(声:豊永利行)へと切り替わっていきます。
ここら辺はたぶん映画だといろいろカットされていたかもしれない?割とあっさりとしてたかもしれません。どうなんでしょう?
父により結婚を告げられるあたりのシーン。オスカルが自分の人生に対して思いつめるところは心苦しい…
が、結局自分の信念を貫くオスカルがかっこいいですね。
「ベルサイユのばら」はそれぞれの人物が自分の信念を貫こうとする姿勢が魅力的というか奥深いですね。
オスカルもですが、アンドレも最後までオスカルのために命をまっとうするというところがはかなさと気高さがあって、どの人物も魅力的でした。
オスカルとアンドレそれぞれの最期のシーンも悲しいシーンで泣けるというのはもちろんですが、「人生に悔いなし」みたいな誇りの高さを感じました。
ストーリーの面で当然胸を打つ内容ですが、さらにアニメの鮮やかな映像が印象的でした。2025年のアニメーションの表現力がなせる業って感じです。アニメーション制作の技術的なことはわかりませんが、これほどの映像だからこそ感情が動いたと思いました。
アニメ制作会社はMAPPA。個人的には進撃の巨人の後半の印象が強い。期待に応えてくれてます!!!
その後の展開も気になる
最後にオスカルが戦場で息を引き取ったあと、エンディング曲とともに字幕で後の展開が…
ここまで見てきたら、ルイ16世やマリーアントワネットの立場もわかるし、平民たちの立場もわかるので2人が処刑というのは何とも言えない気持ちです。
この2人はよくないことをしているのでしょうが、それぞれの信念に従って行動したあの姿勢を責められない。という気持ちが出てきます。
映画を観た後で調べるとこの字幕の部分も漫画で描かれているようです。
またいつか映像化される日が来るのかと思ってしまいます。可能性はゼロではないので静かに待ってみます。
監督インタビュー記事を見て思うこと
最後に監督インタビュー記事を見つけたのでそれを見て思ったことを書きます。
(監督:吉村愛)
映画1本にするにはだいぶカットするんでそこはやはり大変だったのでしょうね。
曲についてのお話がありましたが、言われてみるとミュージカル調ではなかったですね。高音で長い「あぁーーーーー」みたいな感じじゃないし、ミュージカルって歌詞がセリフになってる感じだから確かにポップですね。
声優についてのコメントもありました。オスカル、マリー・アントワネット役の二人には相当な信頼があるようです。実際素晴らしい。
白目や青線はギャグではないらしいです。観てるときは、正直最初はギャグっぽい気もしてました(笑)
多分、本編開始前のミニアニメのせいでギャグに見えただけ!!!
これのマリー・アントワネット編です。このせいですよ。
そして、最後のコメントで男性の視聴者に対する言及があるので、やはり客層は女性が多いのかなと思いました。私が映画を見に行ったときも見た目9割は女性だった気がしました。私は少数派の30代…
ここまで書いた後に監督インタビュー記事がもう一つあるのを見つけました。こちらはだいぶ短いですが、どの部分を映画に使うかなど言及されていました。
(追記)原作漫画を読む
映画を観たあと、漫画を読んでみようと思い、ひとまず1巻を読みました。
散々わかっていたことですが、映画では見えなかったことがいろいろあったんですねぇ!!!
ジャンヌが非情だったり、アントワネットが声をかけるのか!?、はたまたかけないのか…!!!
みたいな展開は映画とはまた違った一面で面白いです。
漫画だとオスカルも映画ほど成熟した感じじゃなかったような…若気の至りみたいなのがある感じかな?
まあ、おいおい続きを見てみたいと思います!!!
劇場アニメ『ベルサイユのばら』感想・考察まとめ
劇場アニメ『ベルサイユのばら』は好きな人と一緒にはなれない無情さと自身の信念に従う誇り高い姿が印象的でした。
そして、このストーリーにシンクロした曲と映像が視聴者をより共感させ、涙を誘うのだと思います。
長い原作をしっかりまとめてここまでの作品にしたところにすごみを感じる作品です。
原作からカットされた部分はおいおい見ていこうと思いました!!!
また、曲が多いミュージカル調の本作ですが、映画公式サイトによると2025/2/26にCDが出るようです。
公式youtubeチャンネルの紹介動画!!!
他のアニメ映画も感想書いているのでよかったらぜひ!!!
映画チャンネル様のほうでも映画の記事書かせていただいています!!!
これは2024年に公開された進撃の巨人の映画です!!!