劇場版「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」は2002年に公開されたコナン映画シリーズ6作目の作品です。
この映画の特徴といえば、ヒロキという少年によって作られた仮想空間を舞台としたストーリーにあります。
ところで、「ベイカー街の亡霊」には、とある事情で地上波では放送できないとか放送禁止などという噂があるんです。
なぜそのような噂があるのか?
火のない所に煙は立たぬといいますし、何らかの理由があって、「ベイカー街の亡霊は放送できない」という発想が生まれたはずです。
今回はベイカー街の亡霊と、それが放送できないと言われる所以について、見ていきたいと思います。
※ネタバレあり
ベイカー街の亡霊は放送できないという噂がある
「ベイカー街の亡霊」は放送できないという噂があります。Twitterにも、そのような意見がちらほら見られました。
映画コナン、ベイカー街の亡霊だけはもうテレビで放送できないよなぁ。冒頭、アレだもんなぁ。
— 宇佐美 りく (@zawawa_usami) June 3, 2016
ベイカー街の亡霊は子供の自殺から話始まるしバーチャルとはいえ子供死ぬしで放送できないと思ってたけど近いうちにやるらしいね
— 微熱の月『くら』 (@sikuras_gs) January 18, 2018
ベイカー街の亡霊が色々と気味が悪くて好きだけど金ローでは放送できないよね…🕵️♂️
— ナンキ (@nnkii) March 22, 2019
このように、Twitter上で見られる意見だけでも何人かの人は、「ベイカー街の亡霊」は放送できないと感じていたようです。
ファンのツイートからすると冒頭に子供の自殺から始まるところが、問題視されていたようです。
冒頭の自殺シーンが問題で放送できなかったというのはうなずけるかも・・・?
というわけで「ベイカー街の亡霊」の中身についても触れていきます。
ベイカー街の亡霊の概要
「ベイカー街の亡霊」は、「天国へのカウントダウン」に続く劇場版名探偵コナンの6作目の映画です。2002年4月20日に公開され、興行収入は34億円を記録しています。監督はこだま兼嗣氏で1作目から劇場版名探偵コナンシリーズの監督を務めています。
脚本は推理小説家としても知られる野沢尚氏が担当しています。前作の「天国へのカウントダウン」までは古内一成氏でしたが、今作は脚本家が変わっているためか、今までの映画とは雰囲気が変わっています。
この映画は、IT企業シンドラー社が開発したシミュレーションゲーム「コクーン」の仮想空間が舞台です。
コクーンが人工知能のノアズ・アークに乗っ取られ、全員がゲームオーバーになれば特殊な電流によりゲーム参加者の脳を破壊される危機に陥りました。
人工知能のノアズ・アークを開発したのが、自殺したヒロキという少年で、その自殺シーンが映画冒頭にあります。
ベイカー街の亡霊は放送できないって本当?なぜ?
コナン映画シリーズは、いろいろな作品が地上波で再放送されていました。
しかし、「ベイカー街の亡霊」は2003年に地上波で放送されて以降、15年間再放送がされていませんでした。
ということで、「ベイカー街の亡霊」は放送禁止という噂が一部でささやかれるようになりました。
ベイカー街の亡霊放送ができないのは、少年が飛び降り自殺するシーンがあるから?
ベイカー街の亡霊では、冒頭に少年:ヒロキが飛び降り自殺するシーンがあります。
このシーンがBPOに引っかかるため、放送できないなどと噂されているようです。
冒頭で紹介したツイートなどもまさにこれでしょう。
確かに、子供に自殺のシーンは教育上どうなんだろう・・・?
いやいや、それを言いだしたら、毎度のように人が死んでますよ・・・
通常のアニメ放送で人が死ぬたびに放送禁止などと言われているわけはないでしょう。
もちろん、自殺シーンのせいで放送できないなんて話に根拠はありません。2003年に放送されたときに、何かクレームが来たなどという話はありません。
そもそも、BPOに引っかかるような内容であれば、映画館で上映している際に何かしらの話題にあがるはずです。
名探偵コナンは小学生くらいの年頃にも人気がある作品で、映画館で何人もの子供に見られているはずですよね?
地上波で放送のタイミングになって何か言われるっておかしいでしょう。
また、自殺するシーンによって、自殺という問題について、子どもたちは事態の深刻さと、それが他の人々に与える影響を理解することへつながるかもしれません。
他のコナン映画は再放送されている→ベイカー街の亡霊は放送禁止?
ベイカー街の亡霊は2003年に再放送された後、次に再放送されたのは15年後の2018年です。
つまり、15年間再放送されないわけですが、その間にほかの映画作品は再放送されていました。そうなると「ベイカー街の亡霊」の再放送も期待するわけですが、いつまでたっても再放送されません。
年月を重ねるにつれ、「ベイカー街の亡霊」が放送できない理由があるのでは?という感じになり、上記のような噂が深まっていった可能性があります。
参考までに、5作目の「天国へのカウントダウン」から10作目の「探偵たちの鎮魂歌」までの再放送をみてみます。
「ベイカー街の亡霊」の前作である「天国へのカウントダウン」は合計4回放送されています。
また、「ベイカー街の亡霊」の次回作である「迷宮の十字路」合計3回放送されています。
それなのに、「ベイカー街の亡霊」だけ2回しか放送されていない・・・?
こういったところからも、「ベイカー街の亡霊」だけ放送できない理由があるのではないか?という疑念を生んだものと思われます。
ちなみに、「銀翼の奇術師」や「探偵たちの鎮魂歌」は2023年現在でも再放送が1回きりです。人気がないのでしょうかね?
2018年の再放送で自殺シーンはカット→自殺シーンは放送できない?
ちなみに、2018年にベイカー街の亡霊が再放送されたときはこの自殺シーンはカットされているようです。
放送時間の枠の都合でしょうね。放送禁止部分はカットしなければいけなかったという理由ではないはずです。
2003年の放送のときは、自殺シーンはカットされずに放送されていますから。
とはいえ、カットの理由は明言されているわけではないですから、いまだに放送できないという噂が出ている要因かもしれません。
ベイカー街の亡霊が放送できないについてのまとめ
劇場版名探偵コナン「ベイカー街の亡霊」が放送できないという噂について、それが生まれた背景を考察してきました。
結論としては根拠のないただの噂に過ぎないですが、
- 冒頭に少年の自殺シーンがあること
- 他の作品が再放送されているにもかかわらず、再放送がなかったこと
がこのような噂を生んだものと推察されます。
「ベイカー街の亡霊」は、コナンシリーズではめずらしい仮想空間の話で、ファンからの人気も高いので、また再放送される日が来るものと思われます。
・・・しばらく再放送がなくても放送できないわけじゃないですよ!
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