2022年度に始まったガンダムシリーズの最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
現在、1クール目までが放送されております。2クール目は2023年の4月から放送されるという情報が公式Twitterにあります。
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— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) January 8, 2023
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
Season2
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2023年4月 毎週日曜午後5時
MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始
Season2も応援よろしくお願いいたします!#水星の魔女 #G_Witch pic.twitter.com/WwYh86agbo
この記事では「機動戦士ガンダム 水星の魔女」1クール目を見た感想を書いてみました。長いので注意してください。
6話終了時の感想も書いてました。
※ネタバレあり
1クール目の感想
序盤の印象
PROLOGUE(プロローグ)は、割と重い感じの内容で、スレッタ父が死んでしまうという出だしでした。そのほか、プロローグでは「水星の魔女」の題材の一つのガンドシステムについて紹介されていました。
ガンドシステムは医療用という位置づけですが、兵器にも使えるということで人々は必ずしも肯定的な意見ではないようです。
まあ例えば、現実世界でも原子力発電は、単純に発電の方法としては有用な発電ですが、核を使うことに賛否両論があると思います。要するにそういう認識のものなのでセンシティブなのでしょう。
開発する側は、本当に医療のためにと思っていても他の人はそうは思ってくれないかもしれません。
プロローグが終わり、スレッタが「アスティカシア高等専門学園」での姿を描いた1クール目が始まりました。
プロローグとは打って変わって、1クール目の序盤は明るい感じで進んでいきました。激しい戦闘などもほぼないまま決闘を繰り返す流れでした。
宇宙で戦争をするのがガンダムシリーズの定番なだけに、人によっては物足りなさもあるのかもしれませんが、個人的には「まあ、これはこれでいいんじゃないかな」って感じでした。
プロローグではスレッタは赤ちゃんだったので、その性格はわからなかったのですが、本編では、人見知りっぽくておどおどしている感じでした。
こういってはなんですが、相当ゆがんだ性格になってしまったなあと思いました。のちに、ミオリネやエランからうざいと言われますが、わからんでもないですね。
ミオリネとの出会いからスレッタと婚約
スレッタは宇宙を漂流していたミオリネを回収したことで因縁をつけられました。
ミオリネは地球に行くために脱出を図っていたのですが無謀ですね・・・
ミオリネはかなり尖った性格で、スレッタにもきついです。スレッタでなくとも近寄りがたい感じです。そのうえ、大企業のベネリットグループの総裁の娘ということで一匹狼も甚だしいです。
ミオリネからすると、ベネリットグループのことなどをほとんど知らないスレッタは気を許しやすい人だったのでしょう。トマトの話をスレッタにするなど当初からスレッタには割と本音を言う傾向がありますね。
その後、グエルとの決闘にあっさりスレッタが勝ち、結婚することに。まあ、ミオリネは政略結婚の的状態だったのですがグエルには押され気味でした。親の事情と何も関係ないスレッタは救世主だったでしょうね。
ミオリネはその後、スレッタを助ける場面も何度もあり、なんだかんだめちゃくちゃいい人(今のところは)なので安心できます。
過去の富野作品のガンダムでは敵になったヒロインもいるので、何とも言えませんが。
負け続けるグエル
突然現れたスレッタに決闘で負けてしまい、その後も決闘では負け続け、グエルは評価が急激に落ちてしまいました。
グエルはスレッタに負け続けるも、スレッタに助言したり告白?したり謎の行動をとっているようにも見えて面白キャラです。
個人的には、Zガンダムのジェリドや、00ガンダムシリーズのグラハムみたいな印象を持ちました。
決闘で負け続けたことで、親からも見放されて野宿することになりましたが、だれにも屈することを嫌うような人間性は高評価です。
脳波とかをいじられたりしない限りは、スレッタにとっての脅威とはならなそうです。
エラン登場あたりから不穏な流れが
グエルに続き、エランがスレッタに決闘を仕掛けることになりました。
エランは最初はスレッタに優しい態度で、接していました。あまりにも優しいので見ている側としては、優しさが逆に怖かった・・・
実際、途中から態度を変えてきました。エアリアルを調べた途端に精神攻撃をスレッタに仕掛けました。嫌な奴ですね・・・
ミオリネの助言などで気を取り直して、決闘でエランに勝つわけですが、不穏なシーンが映し出されます。
ペイル社の女性の前で貼り付けにされるエラン。誕生日の「ハッピーバースデー」をうたいながら・・・
ドス
6話の終わりは鬱展開の予兆かのような終わりでした。
「あー、今回のガンダムは黒かー」
が、その後本当のエランが出てきて、スレッタを誤魔化したあと、エランに絡んだ話はほぼなくなりました。
エラン関連の真相をスレッタが知る日は来るのか・・・
母親は善か悪か
スレッタの母は、ヘッドギアみたいなものを頭につけていました。ガンダムシリーズではおなじみの仮面キャラなのでしょうが、今までの仮面キャラで純粋な味方っていたかなあ・・・
スレッタが母と再会したときに、その姿には何も触れていなかったので昔からつけていたのでしょうね。
プロローグでは、まあ普通にいい母親みたいな印象でしたが、本編では暗い感じで怖いです。
ミオリネの父に対して強気に何か言っていましたし、スレッタに対しても戦いに誘導しているような行動が多いですよね・・・
ミオリネに握手したときに力強く手を握って、父のいいなりではなく、自分で会社を作るようにそそのかしていました。
ガンダムシリーズの主人公の母親は何かゆがんでいる・・・
ただ、スレッタは母親に対しては全幅の信頼があるようで、今のところ疑うそぶりはないです。やばいです。
シャディクはグエルとは対照的で何でもやる
エランのあと、スレッタを狙うのはシャディクでした。長髪でヒップホップのダンサーみたいな姿ですが、かなりの悪者でした。
ミオリネやスレッタには優し気に話しますが、シャディクには人の心はなさそうです。
人の手は借りずにスレッタを倒そうとするのがグエルでしたが、シャディクはあの手この手で決闘に勝ちにきます。
決闘には結局負けてしまいますが、その後も悪だくみをしている様子。1クール目の終盤の戦闘もシャディクが黒幕っぽかったですし、今後も厄介な存在となりそうです。
そして、スレッタの味方で優しい姉さんかと思ったニカはシャディクと何かつながっているようです・・・どうして・・・
まあ、根は悪い人じゃなさそうなので、何か弱みを握られているのでしょうがね・・・
1クール目終盤
長らく本格的な戦闘はなかったですが、1クール目の終盤に本格的な戦闘が始まります。
ミオリネの父を狙って、シャディクが仕掛けます。
見ているときは「ようやく戦いが始まったかー」と思っていました。
ですが、この戦闘は奇襲のようで一方的にやられてしまいます。
ミオリネやスレッタもあわてて避難しますが、別々になってしまいました。
モビルスーツの攻撃を受けながらもスレッタはエアリアルを探します。
ミオリネは逃げる途中で父と会い、父に助けられます。親子はやはり絆があるということでしょう。
ミオリネも父には厳しくあたっていましたが、会社のことを評価されたときや父に助けられたところは、父に対する愛情を感じさせます。
水星の魔女は親と子の関係は一つのテーマになっていそうです。過去のガンダムシリーズでも、親と子のいろいろひねくれた関係性は出てきていました。
が、別の親子はきれいにはいきません。
グエルは結果的には、父親の命を奪う結果となってしまいます。
まず、グエル父がいきなり自分も出撃すると言い出して驚きました。
「え、操縦できんのか?」って
その後、グエルも出撃しますが、嫌な予感が・・・
スレッタを追うためにグエルは必死に目の前の敵を倒しますが、それは父でした。
こんな展開になるとは・・・人が容赦なく死んでいきます。
学園生活のときは穏やかだったのに、終盤でいきなり鬱展開が来ました。油断できません。
さらに、ニカがみんなを守るために信号を送ります。自身がシャディクの仲間だと知らせて攻撃をやめさせることに成功しました。が、それを見られてしまいます。
その後の展開も見たかったですが1クール目では見ることができませんでした。
シャディクてめえ・・・
スレッタはエアリアルのもとへ行く途中で敵に見つかります。
そのとき、母が敵を銃で撃ちスレッタは助かりました。
平然と人を殺した母に対して、スレッタは少し戸惑いますが、殺さなければ自分が殺されていたので仕方ないですし、スレッタも理解しました。
残酷なようですが、割り切らないといけないとは思います。ただ、それにしてもスレッタは気にしなさすぎじゃないのか?人が目の前で死んでいるのに・・・
12話目にして、宇宙でのガンダム出撃がきました。スレッタは敵を追い払うことに成功してひとまずは収まりました。
その戦闘中にでかいビーム兵器をうっていましたが、威力が高そうなので直撃したらひとたまりもなさそうですね。Zガンダムでもクワトロが似たような武器を使っていたような気がしますが、狙いを定めるのに苦労していた記憶があります。
スレッタはすんなり撃っていたので、射撃の腕も高そうです。
そして、エンディングのあとが衝撃の展開でした。
何があったかはあえて省略しますが、スレッタとしては人を助けるためなので抵抗はなかったのかもしれませんが、あまりに平然としすぎで怖いですね。
ミオリネとしても助けてもらったのは感謝するでしょうが、さすがにトラウマになりそうです。トマトはこの展開を示唆していた・・・・?
ミオリネがとっさに出した言葉は、「この人殺し!」
あまりにも常軌を逸した、スレッタの表情や態度がこの言葉をとっさに言わせたのでしょう。反射的なものだとは思います。
個人的にはミオリネに対し、助けてもらったのになんてこと言うんだみたいな気持ちにはなりませんでした。
ミオリネとしては
助けるためには仕方ないとはいえ、もうちょっと・・・こう、
「殺したくはなかったけど助けるためには仕方なかったんだ」
みたいな態度になるのが普通じゃないのか?どうしてそんな平然としていられるんだよ!まるで何人も人を殺してきているかのようじゃないか!
この態度はまるで人殺しだろ!
という気持ちだったのではないかと思っています。
2クール目の展望予想
まず、どこから始まるのか。あの戦闘の直後なのかしばらくたった後なのか。
ミオリネの父はまだ死んではいなかったのですが、かなり大きな破片が刺さっていたのでもしかしたら総裁が変わっている可能性もあるのではないでしょうか。
また、ミオリネとスレッタの関係と、ニカがどうなるのかが気になるところです。ミオリネは冷静さを取り戻したらスレッタと接することはできるでしょうが、心の中でトラウマを抱えそうです。
ニカは相当信頼を失ったと思うので、闇落ちしてモビルスーツに乗るとかもあると思っています。見たくない・・・
1クール目の感想まとめ
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の1クール目の感想を長々と書いてきました。
序盤の明るい流れから終盤の鬱展開まで、なかなか面白かったです。
シャディクの策略によって、いろいろ崩れていきましたが、この先はどうなるか楽しみです。